2016年09月28日

経済建設委員会定例会の報告

 9/27(火)、経済建設委員会定例会(No19)が開かれました。原則毎週火曜日の定例会を続けています。この日の議題は、①視察報告会(市民対象)の日程の確認、②産廃問題の現状確認、③視察報告会(商工政策課、商工会)を受けての懇談会、④もっくる新城を拠点にした観光、でした。

 ①点目視察報告会ですが、市民対象の視察報告会を開催することを決めました。10月22日(土)、14時~17時、場所は委員会室を予定します。視察報告は、今年7月の豊後高田市(昭和のまちづくり)、みやま市(自治体初の売電会社)、福岡市(中小企業サポートセンター)の視察についてです。十分な時間を設定しています。報告後、新城市政と比較しながら、今後の市政のあり方などについて懇談したいと思います。9/29の全員協議会で、経済建設委員会での視察報告会開催を全議員に伝え、正式に発信していきます。

 ②点目の産廃の現状確認です。環境部長に会議に参加をお願いし、以下の様に現状の共有を行いました。

◇「悪臭被害が止まっている」という情報があるが、「操業が始まってからと対応方法は変わっていない」。脱水汚泥の発酵は続いているので、これを止めることはできない(発酵途中の肥料を持ち出さない限り)。当然、脱臭も続けなければ、臭いはさらに強くなる。基本的に、切り返し(切り返しの時に臭いの発生が多い。東細谷工場では切り返しをしているため、切り返し時に臭いが強い)をせず、強制通気で発酵を促進させているので、急に臭いが強くなったり、なくなることは考えにくい。

◇臭気測定(臭気指数、臭気濃度)は、2ヵ月に一回、タナカ興業敷地境界2ヶ所、近接民家付近1ヶ所で実施している。今年は、5/19、7/19、9/12と実施してきた。3回とも臭気指数10未満(企業団地規制基準は18)だった。(平成28年度は、産廃施設周辺の臭気・水質検査のために約400万円を予算化している。)

◇水質検査は、年3回。5/19、9/12に実施済み。企業団地調整池からの排出水出口に対して黒田川上流・下流で検査している。企業団地内の排水は、調整池を経由して黒田川に流れている。

◇消臭剤の使用については、タナカ興業からの回答書(H27.12.28付)に「必要に応じて処理前保管場所で消臭剤の散布(ミスト状)を行う」と明記されている。この回答書は、産廃対策会議の委員と関係区長に配布している。現在は、市のHPでも公開している。消臭剤のメーカーは、近江オドエアーサービス㈱で、商品名は「Ⅼ-50」。カタログによると、「安全性を最優先させるために化学反応剤の配合は避けている。主成分は森林浴のフィトンチッド(植物性油脂)」である。臭いを分解するのではなく、違う臭いで中和させるという消臭剤である。

◇強制通気は、24時間止めない。発酵肥料がないブースの強制通気は止めている。脱臭装置は、ロックウールの目詰まり防止と微生物活性化のため、上部より水を散布する時間となる午後11時から約1時間は止めている。安定的な機能を維持させるため、1日1回の水の散布は欠かせない。

◇近隣企業からは、今も苦情が続いており、その都度対応をしている。

 ③点目の視察報告を受けての懇談会についてです。9/20に商工会(3人)、商工政策課(3人)に委員会室に来ていただき、視察報告をさせてもらいました。委員会側からの報告を行い、具体的な議論を期待したのですが、台風による大雨警報発令のため、十分な時間が取れませんでした。せっかくの視察でしたので、少しでも市政に反映させたいと考え、途中で終わった議論をもう少し充実させるため、改めて時間をとって頂けるように申し入れを行うことにしました。

 ④点目のもっくる新城を拠点にした観光についてです。もっくる新城が開駅して2年目を迎えています。委員会での疑問点は、「昨年度は、目標100万人を到達したと鼻息が荒かったが、観光のハブステーションとしての成果に疑問符が付く」「新城のための品ぞろえというより、名鉄のための品ぞろえになっている」「新城の特産品づくりが個人任せに終わっている」「道の駅の立地が長篠設楽の場所にありながら、戦国の臭いが感じられない」「いつまでも、担当課が都市計画であることがおかしい。観光案内所を抱えている組織なのだから、観光課の管轄にすべき」「井伊直虎人気にあやかろうとしているが、道の駅三石との連携が見えない」などなど。定期的にもっくる新城運営協議会が開かれていますが、機能しているかが疑問です。次回(10/12)の運営協議会に、委員会の疑問点を伝えることになりました。

 新城市議会初の市民向け視察報告会を予定しました。視察は議員の慰安旅行との声はなくなりません。少しでも、市民に納得してもらえる視察にしていきたいと思います。是非、参加して頂き、率直なご意見をお願いします。


posted by 地産池消 at 10:20| 愛知 ☁| Comment(79) | 経済建設委員会定例会 | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

白井議員の矛盾?

 9月議会が終わり、ある部長から「白井議員の理解できる部分と理解できない部分がある」と言われました。産廃に対する態度と新城東校舎への庁舎移転への態度を比較しての言葉でした。

 僕は、いつも主義主張は同じです。言動が首尾一貫していなければ最終的に信頼されないと考えています。議員としての考えの基本は、自分が市長だったらどの様に行動するかです。議員としては、ある意味市長批判は簡単です。市長になった時、その批判に答えが出せる対案がない批判ではだめなのです。

 この考えで上記二つの事業を考えているだけです。

 産廃問題について書きます。当初から、①当事者(タナカ興業)との話し合い、②法に基づく対応を求めてきました。タナカ興業が倒産企業の跡地を競売で取得した経緯において、愛知県・新城市の対応について疑問は残っています。愛知県が倒産企業との間に結んでいた「買い戻し特約(契約不履行の場合に買い戻せる権利)」放棄の経過についてです。

 競売前に、裁判所から愛知県に「買い戻し特約の行使の有無」について確認があった時、愛知県は即座に「買い戻し特約は行使しない。競売において落札した企業の申し入れがあれば解除する」と回答しています。裁判所はこの回答をもって、競売に入りました。そして、タナカ興業が落札し、買い戻し特約は解除されました。

 「なぜ、愛知県は即座に買い戻し特約を放棄したのか?」「なぜ、愛知県は新城市に確認もせず、放棄の判断をしたのか?」など疑問について、議会で一般質問しましたが、「愛知県の判断は、買い戻し特約の行使はできない。買い戻し特約は倒産企業の操業開始をもって、既に失効していた」などの回答を繰り返すのみで平行線の議論になりました。市長の説明責任を果たそうという覚悟がみえませんでした。
 
 買い戻し特約の放棄の疑問は、解消できないまま時が過ぎ、反対運動はタナカ興業操業阻止に軸足を移していきました。買い戻し特約放棄に対して市民の疑問解消のため、議会としての対応を求めても「議会が関与すべきものではない」と愛知県・市長などに質すことはできませんでした。

 議会として行ったことは、愛知県に慎重な対応を求め、経済建設委員会(当時、僕は副委員長)としては、法的な問題の有無の調査のために、タナカ興業社長からの聞き取りを実施、現地調査を行い、議会としての現状報告(法的に問題は確認できない)を行いましたが、操業阻止を求める住民団体との考え方の違いを浮き彫りにすることになりました。僕個人としては、タナカ興業との環境保全協定を結ぶことを優先すべきとの結論を持つに至りました。

 公的な場所、ブログにおいても、上記2点を強調し、環境保全協定の必要性を主張していたため、「白井議員をリコール」とまで言われました。今、操業が始まり、「臭い」が問題になっています。愛知県は、法に基づいて操業許可を出し、タナカ興業は法に基づいて操業を続けています。操業停止を求められているタナカ興業は法に守られています。操業停止を求める市民は、「悪臭被害者の会」を立ち上げ、穂積市長に救済を求めています。

 産廃問題が表面化して、2年半。終息の目途がたちません。何が問題なのでしょう。操業停止を求める市民団体と議論がかみ合っていないからだと考えています。操業停止を求める市民団体には、「産廃=悪」という観念が、できあがっています。また、一つの産廃業者の進出を許せば産廃銀座になると、市民を煽るような議論もありました(産廃業の許認可は、市民の反対の有無ではなく法なのです)。これらの状態が議論を遠ざけています。

 今回の産廃は、下水道汚泥です。下水道汚泥は、公共施設から発生しています。出荷される時には、施設管理者が下水道汚泥の成分を検査し、法基準以下であることを確認しています。タナカ興業の工場から発生している「臭い」は、発酵時のものです。発酵には、新たな化学物質は加えていません。発酵は、微生物による有機物の変換です。その変換により、農作物への肥料成分となります。発酵により、有毒ガスが発生することは考えられません。

 豊橋市では、長年、下水道浄化センターから出てくる下水道汚泥を畑に還元しています。同じことが今回のタナカ興業の下水道汚泥の肥料化で行われるだけなのです。下水道汚泥を使った野菜が危険だと思えば、「選ばない」という選択(僕自身は、できるだけ農薬・添加物を避ける努力をしています)もできます。不法投棄される心配も強調されましたが、不法投棄は犯罪ですので、法が裁いてくれます。

 しかし、市民生活に支障をきたす「臭い」であってはならないため、悪臭防止法での規制値以下であることを担当課は確認しています。担当課の対応に法違反も見られませんし、今後とも苦情が届けられれば、対応することも明らかにしています。また、「臭い」はタナカ興業以外でも市内各所で発生しています。現時点において、タナカ興業だけを標的にするような対応は、行き過ぎだと考えています。公平公正な立場から、担当課にタナカ興業だけを特別視させることもふさわしくありません。

 操業停止を求める市民団体は、一度もタナカ興業と直接話し合いを持っていません。僕は、何度も主張してきましたが、話し合いもせず「操業阻止」では、「市民自治」という視点からもおかしいと考えます。タナカ興業が法に基づいて操業を続ける限り、紳士的な対応を市民団体が無視してはいけません。法以上の臭気指数を求めたいのであれば、最初からタナカ興業との話し合いを根気よく行うべきだったのです。

 「あくまでも操業阻止」と旗を上げ続けても、不安な気持ちを和らげることはできないと思います。確実に、タナカ興業の操業開始前後で状況は変わりました。しかし、豊かで便利な生活を求める限り、どこかで環境変化は起きてしまいます。

 市内においても、新城斎苑・クリーンセンター・新東名・新庁舎の建設場所などの決定において、当事者となった多くの市民(市民間にも大きな温度差がありました)が悩みました(タナカ興業の新城工場は市民の誰も求めたものではないですが)。また、新東名開通で、以前に無かった騒音を感じている市民が生まれています。しかし、救済が行われる判断は法基準です。

 以上のように、産廃問題を考え、主張してきました。

 新庁舎の新東高校校舎への移転の件です。市民が請願を提出しました。移転の可能性の検討は、当然ですが法に触れるものではありません。「市民自治」という点からも、市民提案は望むべきものです。結論を求めたわけではなく、現庁舎建設計画と新東高校校舎への移転とどちらが優れているかを検討してほしいと、様々な提案も併せて求めただけです。

 「法的に無理」と決めつける議員が多数を占めていますが、最終判断は、愛知県との交渉なのです。「移転は無理」ではなく、現時点では「わからない」ということです。法を無視してでも移転をやれ、と言っているのではないのです。請願を求めた市民の思いを受け止めることは、真剣に検討を行い、その検討内容をそのまま伝えることです。

 「タナカ興業の操業阻止」を求める団体の思いを受け止めることは、法を超えることになります。法を変えれば実現するかもしれませんが、その実現は、産廃行政だけでなく、産業行政を大きく変えることになります。「臭いの発生」「循環型社会の実現」は、国民多数の理解を前提に、許容すべきものが発生しているのです。

 庁舎の移転は、法が禁止しているわけではありません。都市計画法第34条14項において、愛知県知事の許可は可能だと考えています。また、請願の主旨には、移転が実現した時の庁舎建設場所の活用の提案もありました。

 10数年前には、中心市街地活性化計画が作られましたが、ほとんど効果が現れず、年々寂れるばかりです。中心市街地活性化の責任は、市長・議会にあるのです。市民に言われる前に、その方向を示すべきなのです。

 その責任を果たさず、口では「市民自治」を叫びます。「市民自治」を求める市長であったとしたら、両案のメリット、デメリットを比較検討し、市民の合意を得る努力をすべきです。住民投票が求められた状況は、市民合意の努力を放棄し、納得できない多数の市民が存在していたということです。穂積手法の間違いが、住民投票だったと考えています。市民が声を挙げても、即座に「もう変えられない」と可能性を否定するリーダーたちに市民は夢を持てません。

 「市民自治」は、最大限の情報公開と議論の共有だと思います。行政も市民も覚悟もせず、自分の思いだけを言っていても「市民自治」は進まないでしょう。感情だけ(嫌なものは嫌)でなく、具体的な事実に基づく議論が必要なのです。将来を見据えた議論が少ないように思います。

 以上、長々と書きましたが、産廃も庁舎移転の検討も、どちらも同じ視点で考えています。
posted by 地産池消 at 08:37| 愛知 ☁| Comment(26) | まちづくり | 更新情報をチェックする

2016年09月18日

万歳!やっと庁舎建設の契約締結!?

 9/16、9月議会最終日が終わりました。台本通りに終了しました。その夜、議員と行政(議場に席を持つ市長・部長など)のご苦労さん会が開かれました。「やっと庁舎建設だ。万歳!」という雰囲気が漂っていました。

 市民自治とは何でしょうか?「市民が主人公」「市民の声を把握し、政策に反映させる」「若者議会で若者の声を聞く」「女性議会で女性の市政進出の促進」「中学生議会で、市政を身近にかんじてもらう」等などを強調します。言うこととやっていることが違っています。市民自治は市民に覚悟を求めたり、市民意識の向上のために時間をかけたり、市民同士の議論を広げたり、様々な努力が求められます。

 穂積市政は、検討内容を市民に知らせる努力をしないままの行政主導が目につきます。庁舎建設が象徴的です。場所が決まって6年程が経ちますが、何でここまで納得できない市民がいるのでしょう。しかも9月議会に出された請願は、庁舎建設に反対しているのではないのです。

 「新東校舎への移転・移転が決まった時の庁舎建設予定地の活用方法」の検討を求めていただけです。請願反対の議員の発言は、まるで請願を出した市民を敵視しているかのようです。「庁舎建設を政争にしてはならない」(山崎議員)という発言が、特徴的な発言でした。自分に意に沿わない行動は、すべて政治活動と切り捨てる議員が存在していることが信じられません。これで、市民自治社会を求めるはずの議会と言えるでしょうか?答えは否です。

 検討が不可能なわけではありません。「法律的に新東校舎への移転は無理と行政は言っている」と言いますが、100%無理とは誰も言っていません。それなら検討してほしい。「合併特例債が間に合わない」と言いますが、完成時期は平成30年4月、合併特例債期限は平成32年末ですので、反対のための言い訳です。言い訳言わず検討してくださいよ。

 「住民投票まで行って市民の声を聞いた」と言いますが、市民の声を聞かなかったから住民投票が求められたのです。市長・議会も反省がありません。検討することで、納得できる市民を増やすことができれば市民自治は広がります。不思議な方たちが、市政を進めています。

 「ここまで来てからごちゃごちゃ言うな。将来の市政を考えろ」と検討を否定しながら、請願者が求めた、新東校舎に移転が決まった時の庁舎跡地の活用の検討は、無視しました。中心市街地の活かし方を、合併後10年余、市長も議会も検討さえしませんでした。僕としては、武将観光としての、中心市街地の活用を求めてきましたが、何のビジョンも語りませんでした。

 それでは、中心市街地の空洞化をどの様に防ぐのでしょうか?歴史観光政策をどの様に描くのでしょうか?肝心なことは先延ばしです。庁舎が経てば良いだけで、市長も議会も思考を停止させました。10年前に漕ぎ出した穂積丸は漂流状態です。どこに向かっているのでしょうか?「自治社会」と言いますが、目指すべきまちが明らかにならなければ、自治は能力を発揮できません。

 「若者・女性・中学生議会」「地域自治区」などの組織を自慢しますが、新城市が何処に行こうとしているのかわからないままの船が航海に漕ぎ出した状態だと見ています。漕ぎ出した海は、荒波です。この荒波を乗り越えた先に何があるのでしょうか?それが見えません。市長は、「新東名が開通すれば何とかなる」「頑丈な庁舎ができれば何とかなる」と言ってきましたが、何とかなりそうな夢が見えてきたでしょうか?

 新城市の不幸は、思考停止したかのような議会の存在です。市長の提案がなければ議会が提案すれば良いのです。しかし、議会は市長の下請け機関、賛成機関のような存在です。これでは、まともな議論ができるはずもありません。市長の説明はすぐ納得しますが、市民の声にはすぐ拒否を示します。

 新城市は、呑気に日々を過ごせる状態ではないのです。合併10周年の記念すべき年と褒めて、平成27年度決算に何でも賛成の議員たちが多数でしたが、人口減少は500人余/年だったのです。人口減少歯止めの政策が見えないことが明らかになったのが、平成27年度決算でした。

 職員は日々の業務に追われています。各々の職員が弛んでいると言っているのではないのです。ビジョンを示すべき市長・議会の怠慢が目立つと言っているのです。いい加減に目を覚ましてほしいと思います。新城市は、10年前と何が変わっていますか?結果は明らかです。

 観光振興、産業振興があってこそ、若者の定住化が実現できるのです。ここに光が見えていません。いろいろなイベントが増えていますが、十分な経済効果が示せない現状を直視してください。市長も議会も使用期限が切れていると言いたくなります。

posted by 地産池消 at 08:30| 愛知 ☁| Comment(0) | 市議会の出来事 | 更新情報をチェックする

2016年09月14日

思考停止!?

 9/16(金)、9月議会最終日を迎えます。9/12の決算委員会では、議会事務局から議員各々に「議員必携」(全国町村議会議長会発行)の一文が配布されました。要旨は、決算審査は、予算執行により当初の目的が果たされたのか、今後の政策に反映しなければならない課題は明らかにされたのかということです。併せて、金額など数字的な問題は、監査事務局が慎重に審査しているので、あまり数字的な問題を注視する必要はないとしています。

 決算審査として当たり前なことですが、わざわざ決算審査の前に配布しなければならないことが、新城市議会の到達点を示していたのでしょうか。議員が、決算審査のあり方を理解していないのです。議会改革と言いながら、議員としての基本が理解されていません。

 議会事務局の心配の通り、決算審査は「議員必携」からの逸脱がありました。浅尾議員に対して「決算審査」にふさわしくないと「議会運営委員会開催」の動議が出されました。答弁者からも「決算審査ですので、その質疑には答えられない」と何回も答弁がありました。

 確かに、浅尾議員の質疑に問題を感じていましたので、改善の必要性はあります。浅尾議員の質疑が問題というのであれば、同じことを他の議員がやってはいけません。滝川議員の質疑は、まさに浅尾議員と同列な質疑を繰り返しました。監査委員の決算審査の総評を持ち出して、一般質問を長々と繰り返したのです。

 滝川議員の質疑のベースは、監査委員の総評なのです。その質疑になぜ、行政が答えるのでしょうか?それも何度も質疑・答弁を繰り返していたのです。監査委員の総評には、監査委員が答えなければ、審査にならないことは明らかです。監査委員の考え方を審査するのも議員です。監査委員は議場にいたのです。その監査委員を差し置いて、行政が答え続けていたのです。

 しかも、滝川議員の質疑は、議員に強調していた「疑義のある答弁に対してのみ再質問」ではなく、持論を繰り返しました。これに対して、「議会運営委員会開催」動議を出しましたが、今度は不採択となりました。不思議な議会です。これでは、議員を特定して判断しているとみられてしまいます。議会運営の原則を議員自身が崩してしまいました。

 今回のやり方を認めてしまいましたので、これまで「質疑と一般質問は違う」と、議員の発言を規制してきたやり方は、すべてご破算です。議会運営委員会が機能していません。3期を超える議員も何人もいますが、何の経験を積んできたのか、呆れた決算委員会でした。

 肝心の決算審査でもすっきりしません。一般会計決算審査で新城市の問題点が明らかにされましたが、議員多数は「問題なし」と賛成です。通常は、反対討論があれば賛成討論があり、採択されるはずですが、国民健康保険事業特別会計では、反対討論に対して賛成討論がいくら待っても出てきません。それでも賛成多数で終了。議会は思考停止?と思いたくなります。

 具体的に一般会計決算審査を振り返ります。決算額は約250億円。市民の将来を含めて、大きな税金が使われました。呑気な決算審査は許されないはずでしたが?

 決算からみられる問題点を明らかにし、次の政策に活かされなければ審査にはなりません。その視点で、僕は、審査を行いました。観光プロモーション事業では、観光客入込数目標207万人を、もっくる新城効果により100万人の超過達成と説明しますが、他の観光地での入込数は横ばい、湯谷温泉旅館からの温泉使用料の滞納増加、来年のNHK大河ドラマ「井伊直虎」にあやかっての観光振興と言いながら準備はこれから、まるで観光政策がみえてきません。問題なのは、経済効果の分析を示せないのです。これでは、決算審査ができません。

 エコガバナンス推進事業という聞きなれない事業は、新城市の環境政策を左右する重要事業ですが、具体的な成果が見えません。市民が意識して動いてこそ環境は守られますが、市民への働きかけが十分ではありません。新城市の環境政策がお題目になりかねません。地球温暖化防止という大きな目標のもとに、市民自身が自主的に動けるだけの仕組みをどの様に作っていくかの提案が出てきていません。

 農業振興費の中間山間地直接支払事業は、集落の高齢化・担い手不足で補助金返還の心配が出ている状況です。担当課は、従来の延長のままでは、集落の維持すら危ういとの認識を示しながら、打開策を示せません。次の政策も提案できず、「困った」と決算するだけでは、決算審査に上げるに値しません。

 山が荒れ続けていると言われながら有効な政策が見えません。林業振興費に森林資源・研究事業を計上し、達成率100%としていました。お役所的発想です。調査・研究を実施したら、次の政策に結びつかなければならないはずですが、調査・研究を実施したらそれでOKではお粗末です。間伐もあいち森と緑づくり事業の支援を受けて実施していますが、間伐材の有効利用にまで考えが及んでいません。これでは、山の荒廃に歯止めがかかりません。決算に学べば、山を守るための方向ぐらい示せると思いますが。

 これまでの庁舎建設議論で、盛んに「いつ来るかわからない地震に備えて早く庁舎建設」と強調しましたが、市民の耐震補強が進んでいません。決算で明らかになったのは、耐震補強は2戸のみ。耐震補強が必要と判断される1500戸を超える家屋はどうするのでしょうか。耐震補強が進まない理由は「耐震補強は高い」ということはわかっています。この問題を曖昧にして、「頑張ります」では、決算の受け止め方が余りにも軽いと考えざるをえません。事は市民の安心・安全なのです。庁舎建設以上に重要とも言えます。

 他にも指摘した問題点はありますが、次の政策を導き出せていないという決算審査に値しない対応が目につきました。職員が頑張っていない、と言っているのではなく、新城市の課題を明らかにし、その課題を解決しるための政策を明らかにしなければならないと言っているのです。目先の頑張りだけではどうにもならないところに来ているのです。誰が新城市をマネージメントしているのか見えないのです(市長責任ははっきりしていますが)。成り行きで、当面の仕事に振り回されている忙しい職員の姿が見えてきた決算審査でした。

 これだけ、課題が明らかになりながら、多くの議員(加藤、浅尾、白井以外)は賛成でした。決算審査の場で、厳しくチェックできなくてどの場所でチェックするのでしょうか?疑問です。議会の審査の形骸化は続いています。

 9/16の最終日の結果も想像できます。賛成するための原稿作りに頭を悩ませている議員の姿が目に浮かびます。議会は、誰のためのチェック機関なのでしょうか。議論に胸を弾ませられる議会は来るのでしょうか?議会基本条例の大きな旗が空しくはためいています。


posted by 地産池消 at 09:16| 愛知 ☁| Comment(4) | 市議会の出来事 | 更新情報をチェックする

2016年09月10日

請願(新城東高校への庁舎移転の検討)は否決の可能性大

 9/7(水)開催の新城地区高等学校構想策定委員会(以下、策定委員会)で、新城東高校と新城高校の統合に関する方向が示されたようです。策定委員会の結論は、今後,
愛知県教育委員会にあげられ、最終判断が示されます。現時点において公開できる部分は制限(最終決定ではないため)されていますが、統合で活用される校舎は、新城高校になったようです。

 請願が求めていた通り、新城東高校の跡地利用が現実の課題になりました。新城東高校は、一時期一学年8クラスを定員としていましたが、少子化の進行で定員割れを起こす状況となってきました。現在は、一学年4クラスとなっています。少子化の波は急激に進んでいるように感じます。

 数年前に話題になった「消滅可能性都市」は、高校統合問題からも深刻な問題です。新城市の50年後、100年後をどの様に描くのか、市長・議会に日々突きつけられているはずですが、当人たちは素知らぬ顔でのように見えます。

 今回の請願は、次の新城をどの様に描くのかを、同時に突きつけているのですが、議員のみなさんは、「ここまで進めてきたのだからもう検討はしない」「いつ地震がくるかわからないから、少しでも早く建設すべき」「愛知県の決定が出ていないのに議論はできない」「市担当課の説明を聞けば、検討の余地はない」「庁舎用地として提供(有償)してくれた市民のことを考えるべき」「新城東在校生の気持ちを考えるべき」などと力むだけで、次の新城のことは何も語りません。9/8(木)の総務消防委員会では、請願を賛成少数(賛成は加藤議員のみ)で否決しました。

 請願者は、もし庁舎が移転した時、新庁舎建設場所の跡地利用も提案しています。庁舎は産業を生みません。いくら頑丈な庁舎を作っても、観光には役に立ちません。請願者は、「新城城の開城の地」「新城という地名発祥の地」を活かした観光拠点施設を作り、新城城下町の整備を広げ、桜淵公園への誘導拠点との夢を語っています。請願者グループのHPを下に示します。発行しているチラシがご覧いただけます。

 新城市を観光地にするために、最大の資源は、武将観光です。全国に知れ渡る「長篠の戦」に関連した史跡は、全国に新城ファンを作れるだけの魅力を持っていると考えています。これまで、新城市は、観光の明確なビジョンを持たないまま、市内の貴重な資源をあるがままに放置してきたようなものです。各地区では、歴史資源を守る努力を続けてきていますが、それらの資源をまとめ、どの様に活かすかの司令塔が不在でした。

 司令塔不在のまま、ここまで来てしまいました。現時点において、高齢化の進行で、貴重な資源を守ることにさえ黄信号が灯っています。僕個人としても、歴史資源を活かしたいと考え、野田城跡の整備・活用、長篠城跡の活用、鳳来寺山表参道の古民家改修・賑わいづくりなどを続けていますが、新城城下町の整備まで関わることは出来ていません。

 しかし、武将観光で買い物をしたり、散策をしたりしてもらえる場所としての新城城下町の整備は欠かせないものと考えてきました。人が集える拠点はどうしても必要です。城下町の骨格が残る地域の整備が、武将観光に広がりをもたらします。

 千載一遇のチャンスが来たと考えています。これまで、バイパスへの建設が妥当との声はありましたが、まちづくり三法の問題もあり、「バイパスには建たない」と押し切られてしまいました。しかし、移転先があれば結論も変わってもおかしくありません。場所も建物もあるのです。しかも、庁舎建設場所(市の土地になったのです)の跡地利用を考えれば、観光政策を豊かにする可能性が広がってきます。これまで考えなかった観光政策を考える最後のチャンスかもしれません。一度、庁舎を建ててしまえば、半永久的に庁舎以外の利用はできません。

 庁舎建設場所は、確かに武家屋敷、藩校などがあった存在していた一角の土地なのです。昔あったものを活かし、その頃に思いを馳せることのできる観光拠点施設があれば、次の手も考えられるのではないでしょうか。まだ、新庁舎の杭は一本も打たれていません。今、検討できなければ、二度と武将観光につながる観光政策は議論されないでしょう。

 それでも「いつ地震がくるかわからないので、少しでも早く建設すべき」と議員は言うでしょう。請願は、「検討してください」と言っているのです。早く建設することに異論はありません。しかし、可能性を検討しないで、結論だけを急ぐのが議員でしょうか。請願者は、次の新城のための提案をしました。検討をしないのなら、庁舎を作ってからの新城まちなか活性化、観光政策の提案ぐらいするべきです。

 「明日地震がくるかもしれない」と危機感を強調しますが、実際に明日大地震が来たら、大混乱するでしょう。学校施設には避難者が即座に詰めかけるでしょう。自主防災会は機能せず、隣近所で助け合うしかないでしょう。「本庁は倒れないが、市役所機能が停止するかもしれない」と言いますが、実際に停止させないような手立てが見えません。「明日来るかもしれない」と言いながら、短絡的に「だから、早く新庁舎を」に結びつけます。やるべきことを落としながら、請願の思いを検討さえしない議会に、新城市を任せるしかない現状が市民の悲劇のように思えてきます。どうしたらいいのでしょうか?


http://wakamonokibo.jimdo.com/
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2016年09月07日

請願が議題にあがりました

 9/7(水)、9月議会第4日目が終わりました。本日の最終審議議案が、「新城東高校跡地への市役所移転の検討」を求める請願でした。紹介議員は、浅尾議員と僕でした。

 浅尾議員が請願趣旨を説明、続いて質疑に入りました。説明、質疑を合わせて約2時間で終わりました。しっかり議論がされたとも言えますが、質疑の大半は柴田・山崎議員でした。

 主な質疑(質疑というより自己主張)は「新城東高校への移転では合併特例債は使えない」「市街化調整区域には新庁舎は移転できない」「住民投票まで行ったのだから今更、移転議論は不適」「新城東高校への移転が安くなるとは言えない。安物買いの銭失いになりかねない」「新城高校と新城東高校の統合の新聞報道は2月だった。なんで今頃の請願なのか」「愛知県の2校の統合方法の最終決定は出ていない」などです。

 山崎議員に至っては、「お願い」という前置きがあったものの、「請願を取り下げて欲しい」という始末。初めから請願に対して、誠実に議論する意志は感じられませんでした。議長が受け取り、議会運営委員会で確認され、本議会に提案された請願を、「取り下げて欲しい」とまで言ってしまえる傲慢さに呆れました。

 僕と浅尾議員が「請願の取り下げ」という言葉の取り下げを求めた結果、「テープ確認の上、議長により対応する」との方向が示されました。議員の責任は、請願の趣旨を理解し、議論の上結論を出すことです。「新城東高校跡地への庁舎移転の検討」は市民の思いであり、主義主張が違っていたとしても、その市民の思いを受け止め、誠実に議論すべきなのが議員なのです。

 山崎議員は、「人心を惑わすことはやめるべき。紹介議員は議員として重たいもの。その重みを理解できなければ議会運営が乱れる」との趣旨の発言も行いました。自分は正しくて、自分の意に沿わない請願を紹介した議員は間違っていると言っているようなものです。

 議会は、議論の府なのです。市民の疑問に対して、情報を集め、誠実に議論を行い、結論を出すべきなのです。現時点で、新城東高校跡地への移転が100%無理と断言できる議員はいないはずです。多くの議員が自分で確認もせず、「市街化調整区域への移転は無理」と思っているようですが、都市計画法では、都道府県の許可が必要とは書いてありますが、不可としてはいないのです。

 請願者の思いを受け止めることは、移転した場合のメリット、デメリツトを明らかにし、総合的な判断を返すことだと考えています。請願者からは、「災害時での救援対応に優れた場所」「2年前に耐震化が終了している」「現新庁舎建設場所に、観光拠点を作れば、中心市街地活性化の可能性が広がる」「高校跡地の利用は地元の声を優先したいと愛知県担当課は言っている」「庁舎等建設基金が15億円余ある。借金せずに、庁舎機能が確保できる可能性がある」などのメリツトを聞いています。

 多くの議員から聞こえてくるのは、デメリットばかりです。新城市の50年後の姿を考えた議論が必要だと考えています。住民投票の時も、多くの議員は市民の意向より、自分たちの都合を優先しました。議員に求められているのは、直近のことだけを考えるのではなく、新城市の将来を考えることです。

 請願は、「新城市の将来を考えた時、新城東高校の跡地利用に庁舎がふさわしいかの検討」を求めているだけです。検討ぐらいはやりましょうよ。そのくらいやらなければ、議会は要らないと言われて当然と思います。

 9/8には、総務消防委員会(9時~)で審議が行われます。最終判断は、9/16の本会議(10時~)です。議会の議論を直接ご覧いただきたいものです。お時間ありましたら議会へお越しください。予約不要です。
posted by 地産池消 at 21:51| 愛知 ☁| Comment(0) | 市議会の出来事 | 更新情報をチェックする

2016年09月01日

こんなことも取り組んでいます

 6月議会では、「武将観光」について一般質問を行いました。新城市の観光パンフレットに、新城市の「武将観光」を巡る舞台として、「起承転結」で発信しています。

 「起章」は、野田城攻め。「承章」は、長篠の戦。「転章」は、設楽原の決戦。「結章」は、新しい城「新城」となっています。まさに、織田信長をはじめ、戦国時代を終結させ、天下統一を視野に入れた武将たちが、この新城市で駆け回っていました。新城市には、戦国時代の物語があると思います。

 その物語の「起章」を何とかしようと、「野田城跡」で動き始めて、8年ぐらいが経ちました。野田城を守る会(今は、会長が亡くなり解散しています)の方たちとの交流から始め、地権者(野田城跡地は、20人を超える地権者がいます。現時点では、本丸周辺の地権者に協力をお願いしてきました)へのお願い、本丸の間伐・清掃・整備、5年前からは、「野田城伝」という篠笛中心の演奏会を行ってきました。

 地元にもあまり意識されていなかった「野田城跡」に光を当てたいと思いながら、いつのまにか8年ほどの時が経ちました。最近では、地元でも認知されてきたように思います。毎年、千郷地区の区長のみなさんには、「野田城伝」のチラシ回覧などの協力を頂いています。「野田城跡」を安定して維持管理していくためには、地元で支える組織が必要です。そのために、度々組織作りの必要性を強調してきましたが、千郷地区連絡協議会での検討課題に上がる状況になりました。

 新城の観光の最大の切口は、新城市にしかない「武将観光」だと考えています。来年の大河ドラマ「井伊直虎」も新城市の「武将観光」につながってきます。山吉田には、井伊家を支えた鈴木家の居城「柿本城跡」があります。作手には、長篠城の攻防を耐えた奥平家の居城だった「亀山城跡」があります。新城市の「武将観光」の物語は、市内全域に広がります。

 何もないのではなく、あるものを活かしていないのが現状です。今年も何とかしたいとの思いで、「三つの笛がたり」を進めています。9月3日(土)には、第五回野田城伝を開催します。参考に資料を添付します。お時間ありましたら、ご覧ください。当日の天気はなんとかなりそうです。酷暑も通り越したようです。ちょっと寄っていたがければ幸いです。


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野田城会場案内図_.pdf

野田城伝プログラム.pdf
posted by 地産池消 at 07:17| 愛知 ☁| Comment(0) | まちづくり | 更新情報をチェックする