2017年07月25日

任期4年を振り返りますPart5

 今回は、産廃問題について振り返ります。今期4年は、南部企業団地への㈱タナカ興業の進出で南部地区が大きく揺れました。H25年11月に現市議会の任期が始まりました。既にその半年以上前のH25年4月には、㈱タナカ興業が㈱ケンメイ跡地を落札していました。

 新人議員は、議員になって初めて産廃問題を認識しました。当然、僕も議員になって初めてこの問題を知ることになりました。新議会の活動が始まるとともに、南部地区を中心とした住民から心配の声が表面化し、説明を求める流れが大きくなりました。年を明けて、㈱タナカ興業からの説明会が黒田地区で行われましたが、続いて予定されていた一鍬田地区の説明会は、住民の中から説明会は受け入れないとの声で、急きょ中止されました。

 情報がないため、地区住民の不安は増幅され、「操業絶対禁止」「猛烈な悪臭を発生する企業が来る」「一度産廃進出を許せば、新城市が産廃銀座になる」「話し合いを持つことは操業を認めること」など大反対運動につながっていきました。

 僕は、当初から事実に基づいた対応が必要と考え、事実確認を始めました。対応を検討していた住民組織の会議にも度々出かけ、住民の方の議論に参加していました。しかし、明確に「進出反対」を主張するにつれて、住民と僕の距離が開いていきました。「話し合い=操業容認」(進出反対を主張する住民組織)と「事実に基づく解決のため、㈱タナカ興業と話し合うべき」(僕の主張)と主張の違いが明確になりました。

 それでも、放置していたわけではなく、経済建設委員会を中心に㈱タナカ興業問題を継続して取り組みました。㈱タナカ興業の社長からの委員会での説明会実施、㈱タナカ興業の細谷工場の視察、㈱タナカ興業の発酵肥料の施肥現場の視察、施肥後の作物の生育状況の確認、「新城の環境を考える市民の会(以下、市民の会)」が発酵肥料を不法投棄していると指摘した畑の調査とその畑の栽培者への聞き取り調査、市民の会の代表者(山本拓哉氏)からの聞き取り、施肥条例の提案、委員会としての調査・活動報告(産廃対策会議、議会としての報告会の場での報告)などを行ってきました。

 市民の会が行った土壌分析では、法を無視した勝手な検査方法であることが明確であったわけですが、中日新聞が飛びつき「ヒ素を検出」との大誤報(他の新聞は取り扱いせず。愛知県、田原市、施肥農家自身の検査では基準以下を確認)を発信。これが、住民の不安を拡大し、㈱タナカ興業問題をややこしくしていきました。ますます、「話し合い」を遠ざけ、「進出反対」が鮮明になっていきました。経済建設委員会の場に市民の会代表の山本拓哉氏に出席を求め、法に基づかない検出方法であったことを確認しています。

 愛知県の操業許可が下りてからの操業による臭いの発生については、苦情に基づいた対応、市の臭気測定なども定期的に繰り返してきましたが、違法な状態は確認されていません。産廃対策会議で求めた環境保全協定も合意が得られず、㈱タナカ興業の操業は、法律違反がない限り、継続されていきます。住民は、いつまでも不安が解消できない状況となっています。弁護士に相談をしているようですが、「継続的な調査が必要」が解決策ということでしょうか。

 不安を和らげる方法は、僕が当初から主張してきた、㈱タナカ興業との話し合い、つまり環境保全協定の締結が一つだと考えています。お互いが話し合いの場に着くことができれば、臭いの解決のための協力関係も不可能ではありません。これまで様々な問題において、住民と企業との協力(住民の苦情解決のために企業が努力する)による、技術向上も解決の一助になっていると思います。今回の下水道汚泥・食料品残さの有効活用は、循環型社会の実験でもあります。無理な事業かどうかの見極めのためにも、まず話し合いのテーブルに住民、企業、行政が着く事が必要だと考えています。最初からの考えですが。

 ㈱タナカ興業の発酵肥料=産廃=悪と簡単にくくるべきではないと考えてきました。㈱タナカ興業は、法律の範囲で操業を続けています。㈱タナカ興業=悪と決めつけては、現在の状況は何も変わらないでしょう。市長は、「進出反対」を唱えてきた市民の会とは、正式に話し合いを持つことはありませんでした。市長は、住民と㈱タナカ興業との話し合いを粘り強く働きかけることもありませんでした。そのため、南部の行政区役員は、自ら矢面に立たざるを得なくなり、大変な苦労を経験することになりました。市長の責任放棄だったと考えています。

 市民の会の代表である山本拓哉氏は、次期市長選に出馬表明しています。これまで何回も指摘してきましたが、山本氏の反対運動は、市民の立場であったから許されてしまったようなものでしたが、市長という公の立場では到底許されないものでした。法に基づかない検査でのヒ素問題発信、法律違反を犯していない私企業を名指しで非難、解決策を示さないままでの反対運動の継続など、無責任な行動であったと考えています。

 「あなたが市長であったら、どの様に解決したのか?」と、早く聞いてみたいものです。議員の立場も鮮明になりました。新城市議会で山本氏と同調する言動を行ってきたのが浅尾議員です。次期市議選に二人目の日本共産党候補として立候補を目指している、川合守氏も同様な主張を繰り返してきました。自分が納得できないからと言って、一私企業を法律違反の根拠も示さないまま反対運動を続けることは、「市民の声」のはき違えとも言えます。

 ㈱タナカ興業問題から議員を評価します。議会としての動きは十分とは言えませんが、経済建設委員会が組織的に関わってきました。前期委員長は滝川議員でした。滝川議員は、「新城市の田畑が産廃肥料の不法投棄場所になる」との心配に応えて、住民の声をくみ取り施肥条例づくりに努力し、農業生産に必要以上の施肥とならないための防止条項を規定しました。

 後期委員長は山口議員でした。滝川議員の時と同様に、問題発生があれば委員会内での討議に心がけながら、㈱タナカ興業問題を継続して監視してきました。議員の中で、以上2人が評価に値する役割を果たしてきたと考えています。逆に浅尾議員は、一般質問での取り上げ回数が議員内ではトップでしたが、解決策を提案できないまま、市政批判を繰り返してきただけと言えます(自分が市長だったらどうするのか?)。他の議員では、㈱タナカ興業問題が浮上してきた当初、小野田議員が若い女性との交流(現在のママの会の方たち)を続けていましたが、後半は考え方の違いからそれらの方と離れ具体的な関与はできていません。

 また、中西議員は、度々一般質問で取り上げていましたが、住民の声を代弁する程度で、解決策を提案することはありませんでした。他の議員にとっては、「対岸の火事」程度であったように思います。ただ、今年度4月から委員会所管が変わり、㈱タナカ興業問題は厚生文教委員会に移りました。議会報告会で、今後について住民から質問された山崎厚生文教委員長は、「所管がかわったばかり。すべては白紙から始まる」と、自らの考え方を示すことは出来ませんでした。どうも、山崎議員の無責任ぶりが気になります。

 ㈱タナカ興業が新城で動き始めて約5年もの間、㈱タナカ興業問題を解決できなかった要因に、市長・議会自身が解決しようという意思を示さなかったことがあります。市民の会が何をやろうと、直接の関与を避けるかのように、傍観していただけでした。僕は、少しでも早期解決のためにと考え、委員会活動にも積極的に関わり、市民の会の代表山本拓哉氏には何回も苦言を呈し、公開での話し合い(山本氏が拒否)も提案してきました。市民の会からは、「産廃容認議員」と言われていましたが、議員として傍観者であってはならないという信念で、筋を曲げず主張を続けてきました。
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2017年07月20日

任期4年を振り返りますPart4

 今回は、議会改革について振り返ります。議会改革は、最後の最後まで議員の質をあぶり出し続けています。今議会の最後の大仕事が、議会基本条例の見直しのはずでしたが、行きつくところがみえてきません。

 現在は議会改革特別委員会(以下、特別委員会。委員は議長を除く全員)で議論を続けていますが、せっかく作った議会改革検討会議(委員10名)の見直し案が宙に浮きそうな雲行きとなってきました。予定では、7月中に議会基本条例の見直し案をまとめ、8月には市民説明会、パブリックコメントまで行い、その上で最終案を確定し、9月議会に提案することになっていました。

 検討会議で見直し案がまとめられ、6月27日には山梨学院大学法学部教授の江藤教授から見直し案の評価を頂きました。その評価は、「新城市議会の基本条例案を読んだ。最先端の事例が盛り込まれている。豊富な材料を基礎に、よく検討したことがわかる。敬意を表する」というものでした。

 この段階で、10名の委員でまとめた案で、保留にされた部分を議論すれば良かったものを、なぜか「現条例の評価を一条づつ行う」という方向を示したのです。江藤先生の「現条例の検証の経過を知りたい」という文言を基に(誰が指示したのかわかりませんが)、議論を最初に戻してしまいました。

 検討会議で現基本条例の問題点を認識したから、見直しを行ったのですから、「現条例の検証の経過」は検討会議の議事録を示せば良かっただけです。検討会議に傍聴を来なかった山崎議員が、先頭になって「何で変える必要があるのか。現基本条例で問題なし」と持論を展開し、特別委員会をかき回しています。それを制止できない丸山委員長の責任も大きいと考えています。

 前向きな議論であれば歓迎ですが、「基本条例を変えたいのは白井議員だ。あなたの思い通りに進ませるのはおかしい」という発言にみられるように、僕に対しての敵意をむき出しにしています。なぜか血迷っています。他にも「住民とともに歩み行動する議会というのは、住民投票、リコールを想定しているとしか考えられない」「議員が賛成、反対に分かれることがあるのに、どうやって議決責任をとるのか?」「東三河では新城市議会は進んでいる。他自治体との連携を考えれば、新城市議会だけが議会改革を先走るべきではない」「記者として何十年も議会をみてきた。新城市議会はこのままで問題ない」など、何としても議会改革(白井が主導をとっていると思い込み)を進ませないという意思を明らかにしているように感じます。

 それに同調するのが、新城同志会のメンバーである柴田・打桐・村田議員たちです。柴田・村田議員は、検討会議のメンバーであるにも関わらず、検討会議の見直し案に批判を繰り返しています。残念なことに、浅尾議員が、悪意はないとは思いますが、議会基本条例の必要性の認識が不十分なため、見当違いの発言(市民の声を聴くというのはどういうことなのか?どの市民の声を聴くということか?など)を繰り返し、会議時間を長引かせています。

 特別委員会は7月20日で9回目の会議を終えました。現基本条例の検証は、未だ7条(全26条)です。今のまま議論を続けていけば、相当な時間が必要です。何のための議会改革かを理解しようとしない議員が、まともな議論を遠ざけていきます。

 江藤先生も「議会改革をやりたくない議員はいる。普通であれば変えたくないものだ。今までの議会を変えたい人が魂を入れなければまともな議会改革はできない」と言われていました。議会改革の難しさは、議会改革をやりたくない議員の存在です。

 「9月議会に間に合うように覚悟を決めた」と言明していた特別委員会委員長の丸山議員は、「検討会議の進め方が問題だった」と責任回避ともとれる発言をしています。丸山議員も、検討会議のメンバーでした。多くの議員の無責任発言が、議員の質を示しています。最後になって、議員の立ち位置が良く見えています。

 特別委員会で前向きな発言は、滝川・小野田議員。それに続くのが順に、鈴木達雄・山口・加藤・菊池議員です。最低は、山崎議員です。長年の新聞記者生活で染みついた遅れた議会認識が、現在の議会改革の理解を妨げているように思います。議会改革で問題議員は、新城同志会のメンバーです。何のための議員か、その存在価値が問われていますが、本人たちにはその意識はないようです。

 市民福祉向上のために、議会改革を進めなければなりません。その目的が共有できれば、先進議会の取組を参考に、新城市議会の不十分さが簡単に把握できます。山崎議員の様に、東三河の各議会との比較しかできない議員では、いつまでも自分の立ち位置を客観的に評価できないでしょう。次期議員に立候補を予定しているようですが、議会改革にこれほど後ろ向きで、何のために議員になろうとするのか、僕にはわかりません。現議会で、市民福祉向上のために議員になろうとしている議員は、半分程度と考えています。新城同志会のメンバーは、明確に疑問符が付く議員集団です。

 新城市において、財政的に考えれば、すぐに危機的な将来がみえてきます。議会改革は、その危機感を認識した議員でなければ、最後まで踏ん張れないでしょう。自分のためだけで議員を目指している議員には、いつまでも議会改革の必要性さえ届かないかもしれません。今度の市長選・市議選は、新城市の近い将来の危機を回避するための選択選挙だと考えています。市民福祉向上のための志を持った候補者を期待しています。
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2017年07月19日

共同記者会見を開きました

 7月19日(水)、午後3時から新城市役所内記者クラブで穂積氏と共同記者会見を開きました。記者会見の目的は、穂積市長と僕が合意している公開政策討論会へ、既に出馬表明している山本氏参加を申し入れしたことを公開するためでした。申し入れ文書は、添付ファイルをご覧ください。

 記者会見は、穂積氏から共同記者会見の目的を説明した後、僕からは共同申し入れ文書を読み上げ、その後記者からの質疑を受けるという形で進めました。

 これまでの経過についての質疑がありました。経過を改めて説明します。6月30日の僕の出馬表明とともに、穂積氏と山本氏に公開質問状を出すことを明らかにし、穂積氏には手渡し(秘書室職員を通して)し、山本氏には配達証明付きで郵送しました。

 穂積氏からは、公開質問状への回答を含めて、公開政策討論会で対応することが示されました。その後、何回かのやり取りがあったものの、最終的には、山本氏へ公開政策討論会への参加を共同申し入れすることになり、今回の共同記者会見となりました。

 山本氏からは、メールで返信を受けました。公開質問状には、「私は、直接に市民お一人おひとりに会って声を伺い、私自身の言葉で政策を伝えることを信条とし実行しております。つきましては、白井様のお手を煩わすまでもございませんので、今回のお申し出は、慎んでお断り申し上げます」との回答となり、公開政策討論会には、「本件につきましては、穂積市長様からはお申し出を頂いておりませんので、詳細がわからず回答できません。なお、例年のJCが主催の公開討論会は参加を予定していますが、それ以外は、私自身で有権者に政策を訴える行程を組んでおり、本件に応じる余地はありません」との回答を受けていました。

 現在、山本氏には、公開政策討論会への参加を共同申し入れし、山本氏の返答の最終期限7月25日を待つことになりました。穂積氏とは、共同記者会見までに穂積氏と僕の双方が、公開政策討論会を進める委員会立ち上げのための準備会委員を3人づつ出すことを決め、共同記者会見後打合せを始めることを決めていましたが、7月18日の山本氏のブログで「今回の内容(別添)を見て頂いてお分かりのように、公平性を担保する実施委員会を設置しておやりになるということでしたので、一考の余地はあると思います。このことは、私が参加を予定していたJC主催の公開討論会と同じようなものと判断でき、そうなれば先に言ったとおりに、喜んで参加させて頂きたいと思います」という公開政策討論会への参加に対して、前向きな論調となったため、準備会会議開催を山本氏の返答確認後に行うことにしました。

 結局、公開政策討論会の打合せ自体が始まる次期さえ、僕が出馬表明後、一ヵ月余が過ぎそうです。二人が合意すればできそうなものが、どんどん先送りされているような気がしています。記者の質疑に「公選法違反となる事前運動とならないような対応は?」がありましたが、山本氏が合意したとしても、公開政策討論会の開催までには、いろいろなハードルが出てきそうです。

 山本氏の返答を待つ間に、できることは進めておくという穂積氏との確認を受け、新城市選挙管理委員会の見解を確認しました。選管の見解は「市長になったらどうしたいという討論でなく、新城市政の現状と課題、その課題解決の政策をお互いが討論するということであれば問題なし」ということです。予定候補者が、「よろしく」とか「僕が市長になったらこうしたい」などを意識して主張しない限り公選法違反とはならないようです。

 既に、選挙まで3ヵ月となりました。穂積氏も僕も3人の準備会の委員は決めました。僕と僕が推薦する3人の方との打合せは始めています。山本氏の返答を待たず、少しづつでも具体化していきたいのですが、しばらく待つしかないようです。

 山本氏は、ブログに書いています。「穂積市長12年、白井市議8年という長きに渡り市政を任されて来たお二人には、新城市が消滅可能性都市となってしまったことへの反省の弁をまずは聞きたい」「穂積市長には、過去12年かけてできなくて、これからの4年でできる根拠は何かを確認したい」「白井市議には、二元代表制の中で、市議で満足にできなかったことが、市長になってできるという根拠を確認したい」「市民が主役、とおっしゃるお二人が、口先だけでないかを、新城南部企業団地の産廃問題を事例に確認したい」、そうであれば、7月25日を待たず、少しでも早い参加連絡が欲しいと思います。市民への情報提供の時間がどんどん過ぎていきます。

 山本君が参加する公開政策討論会で、確認したいことがこちらにもあります。「新城V字回復のビジョン」は、早く公開の場で確認したいものです。他にも公開質問状でお聞きしたことをはじめ、山本君が自慢する産廃運動の問題点を腹いっぱい僕らに(穂積氏と僕は立場は違いますが)ぶつけて欲しいと思います。産廃問題は、これまでも山本氏に公開討論会を申し入れしたものの、山本氏側の拒否で実現していませんでしたので、やっと公開の場で山本氏との議論が実現します。

 今回の政策討論会は、政策中心の市政運営への市民参加を広げるものと考えています。次期市政のあり方に、より多くの市民自身が関われるものにしたいと考えています。「誰に入れるのではなく、新城市政の方向を決める選挙」にしたいものです。3人の予定候補者がそろえば、政策の違いも明らかになります。政策抜きの市長(議員もですが)選びでは、「こんなはずではなかった」となりやすいものです。公開政策討論会は、市民の期待が薄まらないうちに、実現しなければなりません。


政策討論会共同申入れ.pdf

穂積市長への公開質問最終版.pdf

山本拓哉氏への公開質問.pdf
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2017年07月16日

任期4年を振り返りますPart3

久しぶりに「任期4年を振り返ります」に戻ります。今回は、世間を騒がせた「新城市議会の議員のブログ規制」についてです。発端は、長田議員の穴のあいたコンドーム発言(平成26年6月議会、6/18一般質問)からでした。長田発言は、全国放送にもなり、新城市議会全体が怪しい目で見られる事件となりました。現在、議事録は伏字になっています。

 本会議最終日の閉会前に、「先の一般質問の発言の中で、不穏当と思われる部分があった場合には、議長において録音テープ等を調査の上、措置したいと思いますのでお願いをいたしたいと思います」と夏目議長が議員に同意を求めていました。長田発言は、議員間で問題発言と認識され、議長に対応が求められていました。

 閉会後、議会としては、従来のように、不穏当発言(長田発言)を議長、議会運営委員会、本人の確認の上、削除する(伏字にする)方向で進んでいましたが、約1ヵ月を経た7月14日に突然、浅尾議員がブログで長田発言を議長に対応を求めるという内容をアップしました。これに新聞が飛びつき、市内外の人が知ることになりました。まるで、議会が長田問題を隠蔽していたかのような状況となりました。

 議会では、全員協議会を開催し、①長田問題、②長田問題を引き起こした議会活動の問題と議会改革、③議員の情報発信の在り方の3点を議題としました。議会の結論として、長田問題は、長田個人だけではなく、議会全体の問題だったことを認識し、その上で、長田問題は、①進退は本人の判断にまかせる、②結論は政治倫理審査会で検討が必要、と結論をもちました。

 長田問題を引き起こした議会活動の問題と議会改革では、不穏当発言の処理方法(対応の迅速方法、削除の是非、全議員への対応方法の周知方法など)、議会運営委員会の議事内容の議員への伝達方法など議会改革の必要性が語られ、その対応が議会運営委員会に委ねられました。

 3点目の議論「情報発信の在り方」が、中日新聞記者の餌食にされました。議論では、「議員のブログ発信規制」等を決めたわけでもないのに、中日新聞記者は、「新城市議会、ルールをつくる」と報道(7/24付朝刊)しました。議会の対応の経過の中で明らかになりましたが、浅尾議員はその現状が確認できる時間がありながらも、いきなりの議長の申し入れをブログ発信したことへの疑問が議員から出されました。

 ブログ発信がマスコミを騒がし、今回の様に新城市議会への誤解を広げることがあるのです。事実確認をしないままのブログ発信は、議員個人の責任を超える場合があることを考えると、「事実確認の重要性」の認識を共有することが必要という点において、「議員の情報発信の在り方」を議論しただけでした。

 中日新聞の記事が事実を捻じ曲げていると記者本人に、個人的に抗議しましたが、「問題があると思うのなら、あなたのブログを使うなどで抗議すればいい」と取り合わないため、以後は僕のブログで、中日新聞への抗議を繰り返しました。

 それから1ヵ月ほど経った8月22日 付の中日新聞は、「議員の発信制限見送り」と報道しました。夏目勝吾議長の「ルール作りは行き過ぎた部分があった。議員個々のモラルや見識に委ね、発信を制限することはしない」とのコメントも載せていました。夏目議長に記事のコメントの有無を確認しましたが、「そんなことは言っていない」とのことでした。発言をつぎはぎしながら、自分の都合の良いように組み立てた自作自演の記事を中日新聞記者が書いたと考えています。

 最初の記事「新城市議会がブログ規制」の時、「事実でない」と認識しながら議会としては、何の抗議もしませんでした。長田問題も、マスコミが騒ぎ始めた時、毅然とした態度(隠蔽してはいない。明確な態度をとっている)をとっていれば、議会への風当たりも大きく違っていたと思います。全てが後手後手に回り、傷口を自らが広げていたのです。

 浅尾議員への態度、マスコミへの態度が曖昧過ぎました。間違っていることは、議会として正すべきです。「一応言いました。後のことは知りません」では、何も変わりません。どうも議会としての覚悟がみえない4年間でした。結局、長田問題は政治倫理審査会に委ねられ、議会としての結論を持ちました。

 「ヤジのよう な不規則発言でなく、議事運営の妨害や混乱はない。文脈から見ても、特定の誰かに向けた発言でもなく、人権侵害、名誉毀損や侮辱、プライバシーの暴露など特定の誰かに具体的な害を与えていない」

 「長田議員は、謝罪の意思を示している上、議員としての今後の活動を含め有権者に判断が委ねられ、本人は逃げ場のない反省の場に立たされている」

 「また、本件発言内容が報道等で拡がり、市議会の品位が疑われ、新城市および新城 市民の名誉が損なわれたことは非常に残念ではあるが、これは発言自体によるものだけでなく、市議会運営の問題、報道のあり方など、二次的な影響も無視できない」

 以上の判断を踏まえ、審査会からの所見が示されました。①長田議員に対し、市民全体の代表者としての自覚と自省及び将来に渡り品位 を保ち、議員としての職責を果たしていくことへの表明を求めるべきである、②本事案を真摯に振り返り、議会全体としての責任を認識し、市民全体の代表 として市民に信頼される公正で民主的な市政の発展に寄与するため、新城市議会基本条例に基づき、広く市民の意見を求め、更なる議会改革を進めるべきである、ということでした。

 長田問題は、議会全体の教訓となりませんでした。議員個人としては、「無責任な行動が議会そのものに影響を及ぼすことを自覚し、真摯な議員活動を行う」、議会としては、「さらなる議会改革が徹底し、市民の信頼回復に議会全体で努める」ことを結論したはずでしたが、長田問題は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で終わりました。

 以降も市民が疑問を抱くような事例が続きました。議員の無責任な行動、議会の中途半端な対応は続きました。

 庁舎建設問題では、市長提案に対して追随するだけで、議会として自ら市民の思いを把握する行動は皆無で、結局は、住民投票が求められることになりました。「市民が主人公」と言いながら、住民投票が求められ、市民と議会の認識の乖離を埋めることはできていませんでした。

 市長リコールで、正確な情報提供に努力せず、法で保障された市長リコールを進める市民を「民主主義の破壊者」と決めつけた山崎議員を放置しました。僕が、「議員としての行き過ぎた行動を議会として、正すべき」と求めても、議長も議会も何の行動も起こしませんでした。

 そのため、加藤議員とともに政治倫理審査会設置を求め、設置されました。山崎議員が、この倫理審査会に協力しないため、倫理審査会は審査を継続することができませんでした。山崎議員の行動は、「市民に抱かれた疑念は、自ら晴らす」努力を明記した政治倫理条例違反と言えます。市民から「人権違反」として告訴されても、謝罪の意思は示されず、議会として放置を続けています。

 打桐議員の妻の会社との関係が、政治倫理条例違反と倫理審査会で判断され、議会でも倫理審査会の判断が議決されました。その議決に基づいた行動を打桐議員が果たしているかが曖昧な状態を考えれば、議会としては市民への説明責任を果たしているとはいえません。

 山崎議員、打桐議員問題は、先に6月議会でも、「本人任せにせず、議会としての対応を求める」という動議を加藤、浅尾議員、白井の3人で提案しましたが、賛成者少数(賛成は、加藤、浅尾、菊池、山口議員、白井の5人)で否決されました。「議会としては判断した。後は本人の自覚。最終的には市民が判断する」という賛成でお茶を濁しました。

 この様な対応が、市民からの信頼が得られない要因です。「なぜ、議会として最後まで努力してくれないの?」となれば、議会は不要です。市政へのあきらめを助長するだけでしょう。

 加藤議員、白井も山崎議員等のグループから、倫理審査会が求められ、設置されました。「市長リコールで市民を扇動した」を主な請求理由としていました。この理由は、まさに長田問題で有識者から戒められた「倫理条例は議員の活動を縛るものではない。議員活動は最大限尊重されなければならない」という点を無視した行動でした。

 市長リコールは、市民とともに市長の政治姿勢を問うた議員活動でした。市長に異を問うような行動が、許せないと思ったのでしょうか?ここに山崎議員たちの民主主義の無理解が表れています。倫理審査会の結論は、「請求理由に、条例違反は認められない」でした。

 議会内に倫理審査会の乱発という声がありましたが、長田問題の結論を理解していれば、乱発は防げていたはずです。柴田議員(とそのグループ)は、議会改革検討会議などで「議会が批判合戦をしている」との認識を示し、政治倫理条例批判を繰り返していますが、条例を理解しようとしていないことは明らかです。「政争にするな」と言っていた本人たちが、倫理審査会を政争に利用していたことがわからないのです。

 柴田議員は、12月議会で、打桐議員に対して、倫理審査会の勧告に基づいた議決を求める議案の反対討論で、荒唐無稽な私見を繰り返し、議長の制止を何回も受けながらも発言を続けたため、議会が中断することがありました。その後の全員協議会で「発言のどこが問題というのではなく、発言全体が問題」と多くの議員が指摘しました。

 それにも関わらず、簡単な謝罪(謝罪した内容は、議長の制止を無視したことのみ、発言の内容の問題点には踏み込まず)で、懲罰動議の声を聞き入れることもなく、議会としての対応は終わりました。この議会では、浅尾議員の一般質問が、打桐議員の妻の会社への不当な指摘があるとの理由で、議会運営委員会のメンバーで懲罰動議が出され可決し、浅尾議員への謝罪を求めていました。

 浅尾議員の対応では、本人には何の確認もなく、いきなりの懲罰動議を出す議会が、柴田議員には中途半端な対応しかできません。浅尾議員からは、議員活動の未熟さに対しての謝罪(懲罰動議提出の問題はありましたが)がありましたが、柴田議員は現在においても、問題発言を正当化する発言を繰り返しています。倫理条例を理解できないままの議員活動を、議会は放置し続けているのです。

 以上の他にも、いくら問題を投げかけても、中途半端な対応が目立った新城市議会でした。議員であっても、何ともならないことが度々あるのですから、市民の歯がゆい思いは容易に想像できます。市民がいくら言っても「問題ない」「議会としては対応しない。本人の問題」などと、説明責任を果たさなければ、市民から見放されてしまいます。

 世間を騒がせた「議員のブログ規制」「長田発言」から振り返りましたが、その後も同様なことが繰り返されており、現在においても議会の対応の問題は解決できていません。市民への説明責任の視点が弱く、多くは「赤信号みんなで渡れば怖くない」と安易な幕引きをしてしまうのです。

 今回の視点での議員の評価についてです。問題議員は、条例を理解しようとしない山崎議員、柴田議員、その議員を指導できない下江議長と中西議員。問題議員を正せない議会責任から考えれば、多くの議員は50歩100歩(敢えて言えば、加藤議員はこれらの問題点に声を挙げた点で一歩リードか)。自分に甘く、他者に厳しいでは、議会全体の質は上がりません。自分流の活動が当たり前では、いつまでも「チーム新城市議会」には到達できません。やっぱり、議会基本条例で当たり前の活動の理念を共有し、議会・議員としての当たり前の活動を明記するしかないと思います。
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2017年07月14日

公開政策討論会の準備会の設置に向かっています

 穂積氏との最初の打合せの要旨は以下(赤字)の通りです。二人で公開政策討論会についても話しましたが、二人では平行線部分も出てきました。それで、早急にお互い各3人を提案し、政策討論会実施委員会(仮称)の準備会を持つこととなりました。

【7月13日打合せ要旨】
場所 :議会図書室
時間 :午後2時~2時40分頃
打合せ者:白井倫啓、穂積亮次 以上2名


1.事前に用意された山本拓哉氏宛の申し入れ書について、白井側より2点加筆提案がなされ、双方合意した。合意文書は下記記者会見に合わせて公表する。

2.合意文書をもって共同記者会見(7月19日、午後3時から、新城市記者クラブにて)を行い、広く協力を呼びかける。同時に山本氏へ合意文書を配達証明で郵送する。

3.政策討論会実施委員会(仮称)の準備会議を持つ。共同記者会見時までに双方3名ずつのメンバーを提案し、双方が合意次第協議の場をもつ。

4.その外に双方の立場を確認する若干の議論を行ったが、それも含めて上記準備会議の場で整理する。

以上、双方が確認した。


 準備会議の設置は、早くて7月19日の記者発表後となります。僕の方では、既に準備会議に参加して頂ける方に声をかけていますので、記者会見までには提案できます。穂積氏側の人選次第になると考えています。

 協議開始は、「双方の合意次第」となっていますが、ここで「あの人はふさわしくない」などと言わず、双方の人選を信頼し早く進めたいものです。既に、穂積氏の公開政策討論会の申し入れ(7月4日)から10日も過ぎています。山本氏から公開政策討論会不参加の回答(7月7日付)を受け取ってから、一週間。

 「市民への情報提供のために」を最優先に考えましょう。「市長になりたい」ではなく、市長になって何をやりたいかを市民に幅広く伝えることが最も重要です。「誰がなっても何も変わらない」とのあきらめの声も聞こえてきますが、あきらめてしまえば何も変わるはずもありません。

 市長選にしても市議選にしても、立候補予定者が、市民に自分の思いを伝える努力をしなければなりません。ただ、個人の努力だけでなく、仕組みも必要と考えています。僕も一週間に一回のペースで市政報告会を実施していきますが、どうしても参加者は偏ってしまうと思います。ある程度、僕への共感を感じる市民が集まる報告会となります。

 その点、公開政策討論会は、幅広い市民が気軽に参加できる利点を持っていると思います。穂積氏から提案を受けて、二つ返事でした。単なる票取り合戦にしたくなかったからです。後は、いつから実施できるかです。準備に時間がかかって、実施が3ヶ月後では市民が呆れてしまうでしょう。

 遅くても、8月初旬には開始したいと考えています。課題は多いとは思います。①司会進行は誰がやるのか、②会場はどこにするのか(全体で何回をめざすのか)、③テーマをどうするか、④ネット配信は行うのか、⑤議事録を誰がまとめ、どの様に広報するのか、⑥告示後の進め方をどうするのか、⑦全体のスケジュールの市民への情報提供をどうするか、等々。

 最初から上手くいかないかもしれませんが、市長選告示前に、予定候補者同士が、公開政策討論会を行うことが新城市の文化になることを願っています。結果はどうなろうと、予定候補者と市民が政策を語り合える時間を共有できれば、確実に市長選に市民の声が反映するでしょう。

 そんな公開政策討論会になるように、知恵を絞っていきたいと思います。先ずは、6人の市民のご努力に期待します。

 個人の市政報告会も実施しています。添付ファイルに日程を載せてあります。是非お出かけください。


市政報告会チラシ.pdf
posted by 地産池消 at 22:33| 愛知 ☁| Comment(0) | 2017市長選 | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

穂積氏と協議を行いました

 7月13日、予定通り穂積氏と協議を行いました。協議前に、添付のような山本拓哉氏への共同申し入れ書(案)が送られてきました。今回の協議は、この申し入れに基づき進められました。修正を2点申し入れました。

 1点目は、現在出馬予定者3名が公開政策討論会に合意しなくても、2人の合意から準備を始めることと、後から公開政策討論会に参加表明した場合は、既に合意された公開政策討論会の進め方については尊重することを明記すること。

 2点目は、山本氏の申し入れ書への返答期日を明記することです。いつまでも返答を待ち続け、時間が先延ばしされないような歯止めが必要です。せっかく実施するのなら、できるだけ期間を長くとり、市民への情報提供が広く行きわたるようにすべきです。

 今回は、議事録要旨の確認後、お互いが公開することになりました。後日、確認された要旨を公開します。内容的に、それほど多くを合意したわけではありません。要旨を確認するまでもないのですが、一応はお約束は守ります。

公開討論会共同提案.pdf
posted by 地産池消 at 23:31| 愛知 ☁| Comment(0) | 2017市長選 | 更新情報をチェックする

2017年07月11日

穂積氏と公開政策討論会の協議に入ります

 穂積氏から以下の返答が届きました。内容了解を伝えた後、穂積氏から7月13日、午後2時から1時間程度の打合せを持つことが提案されました。場所は、議会図書室となりました。市民への情報提供の打合せということで、公務中での打ち合わせですが、市民もご了解いただけると考え了解しました。議員控室での希望(公務といえない打合せのため市長室以外での希望)がありましたが、市民も自由に出入りできる部屋ということ議会図書室に決めました。結果はブログで公開します。


白井倫啓様
私の問いかけ(7月9日付)に対する7月10日付の返答メール拝見しました。
私の提出した論点と噛み合っていないところや、いくつか首をかしげるところもありましたが、それらについて今議論を続けたとしてもおそらく堂々めぐりになって立場の違いを確認するだけに終わりそうですので、ここまでとします。

これまでの応答は、公開政策討論会のあり方、またそれを追求するうえでの立脚点をそれぞれに明示した形となって、今後の良き糧になったかと思います。
さてここまでの議論の上に立って、

1.
公開政策討論会の開催要領、運営方法などについて、基本となる骨格を貴兄と私とで直接の協議をもちましょう(何人が参加するかではなく、何人の参加であろうとわれわれが望ましいと考える形を話し合うことです)。

2.それがまとまり次第、山本拓哉氏に対して共同の提案(申入れ)を正式に行いましょう。

3.並行して、山本氏が参加する場合、あくまでも拒まれる場合の両方を想定しての具体的な方針を協議しましょう。

以上の3点を提案いたします。同意いただけるのであれば、日時、場所等については私の方から貴兄に直接連絡いたします。
posted by 地産池消 at 14:55| 愛知 ☀| Comment(0) | 2017市長選 | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

穂積氏からの返答がきました

 穂積氏からの返答が届きましたので、以下の様に返答しました。

穂積 亮次様
早速の返答ありがとうございます。一つ一つ返答させていただきます。返答部分を赤字で示します。

白井倫啓様
私の7月8日発信のメールに対する返信を受け取りました(7月9日)。私の意見を申し上げます。少し長文になりますがご容赦ください。
1.
私はつねづね自らの行動や政治判断を、市民の検証ならびに後世からの審判にさらされるべきものと自戒しながら行っています。現在の行動の一歩一歩は、明日の世代が批判的に検証し、より良き未来をつくりあげるための糧となるべきものです。それですから、正確な記録を残し、その時に下した判断がいかなる理由と論理に基づいていたのかを理解できるようにしておくことを心がけています。可能な限り正当な手順を踏み、筋道の通った選択をすることが、そのために必要な最低限の基盤です。

→その通りだと考えています。

2.
貴兄の、2人だけでも早急に討論会を開こう、とのお求めについて、お気持ちは良く分かりますが、こういう時ほど客観的で公正な眼で物事を判断すべきと思います。今回の公開政策討論会等の可能性については、期待する声も強くあります。それだけに、失敗させてはならず、生煮えのままに突っ込んで「こんなはずではなかった」という結果になることは極力避けねばなりません。

→「こんなはずではなかった」とならないようにするために、まずは二人から話し合いましょう。できるだけ早くその話し合いの場作って欲しいと申し入れしているのです。

3.
現時点で貴兄と私とのやりとりは、一部地元紙が報道したことを除けば、まだまだ少数の方が知るのみです。広く認知されているわけでもなければ、第三者の評価を得ているわけでもありません。ある意味で言うと、貴兄と私の「頭の中」にあるレベルを大きく越えてはいません。その状況で2人の政策討論会を開催したらどうなるでしょうか。「なぜ2人だけでやるのか」「3人そろってこそ意義があるのではないか」「山本氏をなぜ加えないのか」といった当然の疑問が市民のなかに生れます。

→それでは二人で話し合って開催要項を決めましょう。それをもって山本氏への要請をしたらいいのではないでしょうか。

4.
「山本氏が拒絶したから」と言うのは簡単ですが、山本氏から貴兄にあった回答はどんなものでしょうか。氏の回答文にあることは、⑴白井氏の公開質問状には応じない、⑵公開討論会について直接の申し出を受けていないので詳細が分からず回答できない、というものです。現在のところ山本氏が公式に発したコメントはこれ以上でも以下でもありません。もっとも回答文の最後には、JC主催の公開討論会には出席する予定だが、それ以外は計画にない、と書かれていますので、貴兄が山本氏が応じる可能性は低いと判断されるのも分からないわけではありませんが、それは貴兄がそう想像しているだけで、氏からの正式回答を得ているわけではないのです。「山本氏にも正式提案をしたが、断りの返答があった」というのと、「山本氏が応じる可能性は低いと判断したので2人で始めた」というのとでは全く違います。

→市民への情報公開が前提にあるのが、あなたが申し入れた公開政策討論会であったと考えています。そのためには、少しでも早く実施すべきだと考えます。3問目の提案の様に、山本氏が参加するのかしないのかを要請するとともに、開催要項の検討に入りましょう。

5.
貴兄は2人で政策討論会を実施することによって、(山本氏は)『「公開政策討論会にも参加できないなら、市長選に立候補すべきではない」という市民判断にもつながります』とまで書かれています。この考えについては、私は見過ごすことができません。政策討論会をこのような政治宣伝のために使うことこそ、絶対に戒めなければならないからです。もうこの時点で政策討論会の意義を自ら辱めることにつながります。ここはどうか撤回してください。

→あなたは、公開質問状の回答で「より開かれた場で、より多くの有権者の視線が注がれる中で、一方的な主張や非難のお応酬に終わらない形で政策討論会が交わされることが必要です」と言われています。そのために「公平・中立の第三者委員会を立ち上げ」ると提案されています。この考えがあれば、あなたが心配する「政治宣伝」にはならず、立派な市民への情報提供になると考えています。出馬表明した人間には、「より開かれた場で、より多くの有権者の視線が注がれる中で」の討論会がもとめられて当然です。その討論会に参加できないことは、「市長選に立候補すべきではない」との市民判断が出てきて当然と考えていますので、撤回にはあたらないと考えています。


6.
選挙における候補(予定)者は、それぞれの責任において自らの行動を選びます。どのような選挙手法をとるかは、それぞれの独立した責任において下せば良いのです。地道な地域まわりを優先するも、強力な宣伝戦を優先するも、強みも弱みもある人間同士の戦いですので、それぞれの尊重されるべき選択です。成否の判断は有権者に委ねられているだけで、候補(予定)者同士が非難しあっても何の益ももたらしません。山本氏が他候補(予定)者との政策討論に消極的で、あくまでも有権者一人ひとりとの直接接触の時間を優先したとしても、そのことで何ら非難を受ける筋合いはありません。それも立派な選択であり、十分に合理的な政治判断です。ましていわんや市長選に立候補する資格がないかのような印象を振りまいては断じてならないのです。その相互尊重なきところに有権者の求める政策討論会は成り立ちません。もしも貴兄が、「公開政策討論会に参加できない山本氏には市長選立候補の資格がない」ことを主張する意図をもって(あるいは市民の中にそういう論調が広がることを期待して)、私との政策討論会を考えているのなら、私の企図しているものとは全く違います。

→あなたが言われるように、「それぞれの責任において自らの行動を選びます」ということだと考えます。あなたは、山本氏に自分のやり方を押し付けたいのでしょうか?あなたと私が納得できれば、市民への情報提供に一つとして、ふたりでの公開政策討論会を選ぶだけではないでしょうか。私は、山本氏との公開政策討論会を否定しているわけではなく、いつでも門戸を開きながらも、ふたりでまず始めることを提案しているだけです。相手を尊重するなら、どうしても山本氏に参加してもらうというのは矛盾すると考えます。私は、公開政策討論会に参加しないことは、市民に対して失礼と考えましたので、あなたと提案に即、賛同しました。私には、市長選に出馬しておいて、市民のための情報提供の場である公開政策討論会に参加しない選択はありません。その覚悟を山本氏に問うた言葉です。


7.
合併後3回にわたる市長選挙、市議会選挙等を通じて、白井氏、山本氏、穂積は、市民のなかで十分に知られる存在になっています。つまりは3者3様に支持を寄せる市民が相当数おられる中での選挙戦です。そして合併後12年間、とくに前回選挙以来4年間の歳月は、3者の立場・役割を大きく分けることになりましたが、それぞれの立ち位置から見た新城市政の現状と未来について、市民の前で大いに語り合うことは、この市の未来を拓くうえでも、有権者が適切な審判を下すうえでも計り知れない利益があると、私は考えています。白井氏は、議員として議会活動を中心に据えて4年間を過ごしてこられました。山本氏は、住民運動やNPO活動に軸足をおいて行動してこられました。私は市長という執行機関の長として市政運営にあたってきました。地方自治を構成する3つの主体がここにあります。立場・立ち位置が違えば、見える風景も聞こえる音色も異なってきます。それを相持ち寄り、それぞれに検証を加えるとともに、全体を再統合して見えてくる課題を浮き彫りにするという点で、私たち3名は適役であるといえないでしょうか。その意味で、私は山本拓哉氏の立場も最大限に尊重したうえで、なお最後まで3者による討論会の可能性を追求していきたいと思います。

→ 可能性を追求するのは否定しませんが、そのための時間が無為に流れては、本末転倒です。どうしても3者の討論会が必要と主張するのであれば、あなたが山本氏と連絡を取ってみたらいかがですか。公開質問状を出してから、本人との連絡は簡単にはとれませんでした。並行して、私との打合せを行ってください。打ち合わせの中で、あなたと山本氏の交渉状況をお聞かせください。私も、山本氏が参加されることは大賛成です。その思いも是非お伝えください。

8.
結論は前便と変わりません。まずは2名連名による提案(申入れ)を山本氏に発しましょう。その正式回答をもって次のステップに移りましょう。もちろん私は、貴兄と2人の政策討論会であっても、双方に意義が合意できるならば価値あるものと考えています。
貴兄はしきりに「時間がない」と言われますが、こうしたやるべき手順を誠実に行う時間は、決して無駄に終わることなく、かえって最後になってみればもっとも有効な時間の使い方であったことが分かるはずです。しかも告示は10月22日、市民の中には市長選があること自体の認知も十分ではない状況です。時間は十分にあります。より良きものをつくり上げる努力は、市民に必ず分かっていただけるはずです。

→「こうしたやるべき手順を誠実に行う時間は、決して無駄に終わることなく、かえって最後になってみればもっとも有効な時間の使い方であったことが分かるはずです」という指摘は、その通りだと考えます。慎重に進めるために、合意した二人から様々な課題を明らかにして、実際に有効に機能する討論会を設計しましょう、と言っているだけです。山本氏の参加の有無だけで、何日も過ぎています。並行して進めることができるものを先延ばしするようであれば、時間が無為に過ぎていくだけになります。わずか4ヵ月とも言えます。新しい挑戦ともなります。開始前には十分な検討が必要です。市民への協力もお願いしなければなりません。3者がそろわないと、市民は納得しないというわけでもないと考えます 。できることかやりましょう。山本氏へ、具体的な提案ができれば、参加の判断もしやすくなると考えます。何回も言ってきましたが、まず合意した二人から準備を始めましょう。


貴兄のお考えをお聞かせください。
 
posted by 地産池消 at 07:15| 愛知 ☁| Comment(0) | 2017市長選 | 更新情報をチェックする