2016年04月19日

有機無農薬農業で新城市を発信したい

 農業を生き返らせる要は、有機無農薬農業だと考えています。これまで、有機無農薬にこだわり、仲間と共に色々な取組を進めてきました。現在は、千郷小学校前で、野菜市を続けています。取り組みは、まだまだ小さいですが、将来の新城農業に希望をつなげたいと思います。

 4月17日には、なごや国際オーガニック映画祭に行ってきました。主催は、「なごや国際オーガニック映画祭実行委員会」、開催場所は、ウィルあいち(名古屋市東区)でした。第三回目となります。有機農業を目指す農業者、消費者が一緒に主催している映画祭です。

 映画祭と言っても、映画だけではありません。オーガニックに取り組む団体の出展、有機農業による就農相談・有機農業の技術相談コーナー、オーガニック&フェアトレード(伝統的な手工芸品や農産物を公正な価格で取り引きし,企業や地主などから不当な搾取を受けている発展途上国の人々の経済的・社会的な自立を支援する運動)カフェなどの企画もありました。

 映画は5本。全て観てきました。最後の映画が終って午後6時30分。久しぶりに、有機農業にどっぷり浸かった一日となりました。生きる原点が、「食の安全・安心」にあることを再確認しました。

 上映された映画は、「パパ、遺伝子組み換えってなぁーに?」(2013年、米国、85分)、「太陽の女王・ミツバチからの問いかけ」(2010年、米国、82分)、「有機農業が拓く地平—インド ティンパクトゥの挑戦」(2012年、インド、30分)、「たうえうた」(日本、2014年、45分)、「土の讃歌」(2012年、米国、104分)でした。

 全体を貫くものは、「命」の循環です。遺伝子組み換えが、人類の食料危機を救うという大義名分で、世界に広まっています。遺伝子組み換えを儲けの道具としているモンサント社は、「伝子組み換えの餌を与えたラット実験3ヶ月で問題は出ていないから安全」と言っていますが、モンサント社と関係のない科学者により、5ヶ月を越えると異常が発症するというデータも公開されているようです。ラットの寿命は2年、5ヶ月で異常となれば、人間で異常が出てくるのは数十年後となります。今、人体実験が行われていると映画では、警告しています。

 遺伝子組み換え食品は選ぶことができるでしょうか?日本では、「主な原材料(原材料の重量に占める割合が上位3番目以内で、しかも原材料に占める重量の割合が5%以上)」にしか表示義務がないため、知らず知らずに食べているのです。表示義務がなかったアメリカでは、表示義務を求めてデモが行われても、モンサント社などが、政治を取り込みその声を抑えてきました。アメリカの遺伝子組み換え作物が、日本にも大量に入っています。本当に大丈夫か、影響は次世代です。

 農薬、化学肥料の影響も考えるべきです。農薬が、ミツバチの生態に大きな影響を与えていると警告しています。ミツバチがいなくなれば、作物の40%余の受粉が出来なくなり、食料生産に大きな影響を与えます。ミツバチの減少の原因として、農薬の影響が指摘されています。農薬が、ミツバチの脳神経を攪乱させるために働き蜂が巣に帰ることができなくなり(帰巣本能の崩壊)、巣からミツバチが消えていくというのです。減少の原因として、ダニ説もあるようですが、農薬に耐性ができたダニがスーパーダニとなり、逆にミツバチを襲う環境を作っていると指摘しています。農薬が生態系のバランスを崩した結果、ダニが繁殖するという結果を招いているというのです。

 化学肥料は、夢の材料として使用当初は農民から喜ばれたものです。しかし、年数を経るに従い、土に大きな変化を与えました。化学肥料は、土の中から微生物、バクテリアなどの生き物を奪い、固く締まった農地を残しました。その農地で作物を作るためには、大量の化学肥料が求められます。投入した肥料の多くは、作物に吸収されずに地下水に浸透していきます。地下水は川に流れ海に流れ込み、海は富栄養化し、魚が生息できない(大量の栄養分の分解のために海中の酸素が使われ、貧酸素状態となり魚が生きていけない)状態になっていきます。農民も漁師も永続できないのが、化学肥料なのです。

地球の大地の奇跡は、緑の植物(有機物)の存在です。有機物が育ち、大地に様々な生物を育てていきました。土が豊かになり、生態系が豊かになっていきました。荒れ地を肥沃な大地に変える力を植物は持っています。多くのエネルギーを使って、化学肥料を作らなくても、自然界には有機物は一杯です。進歩した科学的知識を総動員すれば、自然と協調した生き方は可能です。

久しぶりに有機農業に浸った一日でした。人間も自然の一部と考えれば、余りにも自然と離れた生活は、永続できないと思います。大量消費生活を経験し、「豊かな生活とは何か?」を自問自答する人も増えています。「食」を真ん中にして、新城農業を考えることに、「豊かな生活?」の答えがあると思っています。自然と協調した生産=有機農業には、大きな可能性があるでしょう。新城農業の未来を、有機農業に期待しています。


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オーガニックに取り組む団体の出展場所での交流状況です
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新城市在住の有機農業者の松沢政満さんです。オープニングのあいさつと有機農業就農相談コーナーを担当して頂きました。
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posted by 地産池消 at 14:41| 愛知 ☀| Comment(6) | 食・健康 | 更新情報をチェックする

2014年04月22日

牛乳廃止

 新潟県三条市が、4ヵ月間期限付きで、学校給食から牛乳を廃止するという取り組みを始めました。テレビで報道もされました。自分としては、牛乳が「食」の点から飲むべきでないと考えているので、興味深く見ました。なぜ、牛乳を廃止するのか、という説明をどのようにするのかを興味を持っていましたが、下記の新聞記事のように意外とあっさりとした説明でした。

 僕らの中では、①日本人の7~8割の人が乳糖不耐症(牛乳成分の吸収ができない)、②牛乳は妊娠中の牛の乳であるため、女性ホルモンが多量に含まれているため、子供の発育に悪影響(早熟化)を与える、③飼育自体が、生産を最優先するため、飼料(外国産飼料がほとんど)、飼育環境(放牧など牛の健康を考える飼育ではない)の問題がある、④そもそも牛の乳は、牛の赤ちゃんも飲み物であり、人間が常食するものではない、などから「食」としてはふさわしくないと考えています。「牛乳は完全栄養食品」という固定観念がありますが、果たして正しいのか、この機会に考えてみて欲しいと思います。

以下は、北海道新聞の報道だと思いますが、興味があればお読みください。

ご飯に牛乳は合わない―。学校給食を完全米飯化した新潟県三条市が正しい食育を理由に牛乳を試験的に廃止することを決め、全国的な話題を呼んでいる。酪農地帯の釧路、根室管内からは「牛乳を飲むことは地域を知る食育の一つ」と異論も上がっている。

 食の欧米化で生活習慣病が増える中、三条市は「日本人らしい食事で、健康な生活と和食文化の継承を」(食育推進室)と2008年に給食をすべて米飯に切り替えた。牛乳廃止は、父母や学校関係者から「米飯に牛乳は合わないのでは」との声が上がったのがきっかけで、12月から来年3月まで試験的に実施する。今春の消費税増税に伴う給食費の値上げを抑える狙いもある。

 ●カルシウム豊富

 栄養面で牛乳は、日本人が不足しがちなカルシウムを多く含んでいる。文部科学省の基準で、カルシウムは給食1食あたり300~450ミリグラムの摂取が望ましいとされている。牛乳は1パック200ミリリットルに200ミリグラム強を含んでおり、「ほかの食品だけで、摂取基準に達するのは難しい」(文科省学校健康教育課)。三条市も「基準の8割程度にとどまるかもしれない。家庭で飲むように啓発していく」という。

 メーカーでつくる日本乳業協会(東京)によると、給食での牛乳取りやめの動きは今のところ、三条市のみ。同市の「和食文化を保つため」との説明に対し、協会の石原哲雄常務理事(62)は「牛乳は給食文化に定着しているし、体力向上に役立ってきた」と異を唱える。

 新学期が始まったばかりの釧路市阿寒小。子供たちは給食の時間が始まると、すぐに牛乳に手を伸ばした。酪農が盛んな地域でもあり、牛乳は児童に人気だ。

 ●地域の産業育む

 釧根管内の給食では、地場の生産品を理解し、消費を進める食育の側面から重要視されている。釧路市教委は「牛乳は子どもの体とともに、(酪農など)地域の産業を育んでいく」(学校教育部)と指摘。三条市ほどではないが、米飯給食は釧路市でも増加傾向。1週平均2・5回が10年には3回になったが、「牛乳はなくならない」と説明する。

●乾杯条例施行も

 また中標津町では消費の底上げに向けて、地元の集まりなどで牛乳での乾杯を町民に呼び掛ける条例を1日に施行したばかり。町教委は「主食のご飯、パン、麺類と副のおかず、牛乳がそろって初めて完全給食だと考えている」(学校給食センター)との立場だ。

 今回の動きを生産者はどうみているのか。釧路市阿寒町の酪農業、菅原雄一さん(34)は「子どものときの食生活はその後に影響する。体に良い牛乳も、小さいころに飲んでいないと、大人になって急に飲み出すことには、なかなかならないのでは」と給食の重要性を強調している。(木津谷学)
posted by 地産池消 at 13:34| 愛知 ☁| Comment(0) | 食・健康 | 更新情報をチェックする