2017年08月19日

議会改革は先送りか?ああ、残念。

 議会改革特別委員会がほぼ最終段階に入りました。やっと議会活動の検証らしきものが終わりました。予定から1ヵ月以上遅れました。無為な時間が過ぎました。10人の議員で構成された議会改革検討会議(以下、検討会議)が作成した議会基本条例見直し案が議長に答申されたのが、6月8日でした。議員の多数が了解した案であり、議長が受け取った案でした。その案があったにもかかわらず、結果は今期中に結論を持たないという方向で進められそうです。

 新城市議会として、見直し案を評価・助言してもらうために、山梨学院大学の江藤先生をお呼びしました。江藤先生の評価は、「新城市議会の基本条例案を読んだ。最先端の事例が盛り込まれている。豊富な材料を基礎に、よく検討したことがわかる。敬意を表する」でした。全国の議会基本条例作成にご尽力されている方からの評価でしたので、これで見直しの方向が了承されると考えていました。

 しかし、新城市議会はそうは判断しませんでした。「議会活動の検証をしているか?」「様々な仕組みが盛り込まれているもののその連携は?」などの指摘に飛びついてしまいました。既に議会改革検討会議は解散し、議会改革特別委員会(以下、特別委員会)が組織されていましたので、判断は特別委員会に移っていました。

 その特別委員会の丸山委員長と鈴木眞澄副委員長と議会事務局が、再度、現基本条例を一から検証し直す方向を出したことから見直し議論が狂い始めました。「何を馬鹿なことを言っているのか。検証をしたから見直し案がまとめられたのではないか」と指摘しましたが、その方向は変わりませんでした

 全国で進められている議会改革を理解できていない議員が、新城市議会にも何人もいます。そのために、議会改革検討会議では、議会改革の流れ、全国の先進議会を学び、検討会議メンバー以外にも傍聴を呼びかけ、さらに議員傍聴者には発言も許可することにしました。議会改革検討会議では、検討会議の見直し案が、特別委員会で最終調整される方向が示されていましたので、初めから全員参加を求める声は多数の議員からあがっていました。

 しかし、検討会議の委員長だった中西議員が「議長が指名した10名を変えるわけにはいかない」などの声におされ、最終的には10名のメンバーを変えることはしませんでした。そのために、上記の条件で全ての議員の参加を求めていたのです。10名以外の議員が、見直し案を「私は、メンバーでなかったので知らない」とならないように、議事録要約、検討会議の資料など、メンバーと同等の情報は提供していました。

 しかし、傍聴にもまともに参加しない議員が、今回の議会改革特別委員会では、「議会改革の必要性を感じない」と主張を繰り返し、議論をここまで遅らせてしまいました。

 全員一致をめざすのは結構ですが、議会改革の流れを理解しないまま、自説を繰り返す議員の意見を聴き過ぎた運営を改められなかった丸山委員長、鈴木眞澄副委員長の責任は重いと考えています。何回も「傍聴にも来ず、議会改革の流れを理解していないままでの発言は注意すべき」と委員長に提案しましたが、言いたい放題の状態でした。

 特にひどかったのは山崎、浅尾議員(共に検討会議メンバー以外)でした。何回指摘しても「今まで通りで問題ない」と、新城市議会が置かれている状況を理解できないままの発言を繰り返しました。6月8日の僕のブログの一部を以下に示します。

 「議会改革特別委員会が、最終案をまとめます。正副委員長の選ばれた背景が推測通りであれば、検討会議案は、今後の参考程度になる可能性があります。「こんな見直しもやったね」で終わってしまわないように、「ここまで時間をかけて真剣に議論を重ねてきた。検討会議に加わらなかった議員にも傍聴をお願いし、傍聴席からの意見も可能として、極力、情報も提供してきた。この場になって、傍聴もしなかった議員が、これがわからない、こんな条文はいらない、などと言うべきでない。自らどの様な議論が行われたかを理解して参加して欲しい。6年間も見直しをしてこなかったのだ。市民福祉向上を最優先に、覚悟をして参加すべき」と、議員の甘えを許さない主旨で、きつく意見を述べさせてもらいました。

 何にしても、これまでの様な副委員長としての権限はありませんので、外野席から騒ぐだけになるかもしれません。検討会議案がどの様に変わっていくか、市民のみなさんに見届けて欲しいと思います。役に立たない議員が、議会改革特別委員会で、あぶりだされるでしょう。そんな議員は、半年後の選挙で選ばないことです。特別委員会最終案がどの様に変わるか、以下の検討会議案を手元に置いておいてください」

 心配した最悪の結末を迎えそうです。議会改革を理解できない議員が見事にあぶり出されました。山崎議員は、記者生活から見てきた議会のあり方を何回も主張しましたが、何十年も前の遅れた議会しか見ていないのです。現在の議会改革の流れを理解しないまま、「東三河では新城市議会は進んでいる。他の議会と足並みをそろえるべきだ(井の中の蛙大海を知らず状態から抜けられない。改善の意欲無し)」「細かいことは書く必要はない。書かなくても理解できる(あなたが理解できないから書くのだと何回も指摘)」と繰り返しました。

 山崎議員に「あなたが必要ないという根拠は」「この条文の何が問題か」と問えば、「答える必要はない」「今のままで良い」という答弁を繰り返すのです。まるで議論になりません。この対応に、丸山委員長も議会事務局も何の指導もありませんでした。

 浅尾議員が不思議なのは、いつも「市民が主人公」と主張し、市民をないがしろにする議会を批判しているのですが、議会基本条例の見直しにブレーキばかりをかけるのです。議会改革の流れは、市民福祉向上のために、議会のあり方を変える手段の一つとして議会基本条例を充実させようとしているのです。

 浅尾議員には、会議以外でも「議会改革の流れをしっかり理解して欲しい。共産党議員として議会改革をしっかり位置付けてほしい」と何回も要請しましたが、結局は、「今の基本条例で問題は感じない」となってしまいました。全国的にも議会が市民の信頼を得ていない、議会の存在意義が問われていると言われています。

 このことを、共産党議員が知らないわけがありませんが、浅尾議員は、議員個人が頑張れば何とかなると考えているかのようです。議会基本条例が求められた背景を理解できていません。議会改革の流れは、議会自体の質を上げなければ、二元代表制を実現できないという段階にきているのです。議員個々が頑張るだけでは、自治体の抱えている多くの課題が解決できないという状態になっているのです。市長だけが政策を提案するだけでは、簡単に抱えている課題は解決できません。議員が議論をし、議会としての政策をまとめ上げ、市長との政策競争をする時代にはいっているのです。

 そのために、志のある議員を中心に、議会改革が進められています。議員でいることに安住してしまう議員が、まだまだどこの議会にもいます。その議会を変えなくては、市民に信頼される議会になるわけがありません。議会の政策提案など夢のまた夢で終わってしまいます。

 変えたくない議員の意識を変えることはほとんど不可能です。議員のあり方の認識が違っているのです。市民福祉向上のためという大きな目的の一致点があれば議論になると思いますが、結果から見れば、おそらく市民より自分の保身が上にあるのでしょう。

 議会改革を理解できないと考えられる議員は他にもいます。村田、柴田(以上両名は、検討会議メンバーだったという自覚がありません)、打桐議員です。今期中に見直しを実現させると明言していた(何回も実現の覚悟で臨んでいると明言)丸山委員長、鈴木眞澄副委員長の責任は重大です。基本条例の見直しにブレーキをかける議員は少数なのに、見直しの大半を両論併記状態にしました。丸山議員は、議会運営委員会の委員長でもありますが、既に議会運営委員会の部会で、基本条例見直しの落としどころを委員に諮ったようです。なぜ、特別委員会で議論もしていないことを、議会運営委員会で議論できるのでしょうか?

 議会基本条例の見直しを指示しながら、不正常な特別委員会の議論を黙って見ていた下江議長の責任はさらに重大です。中西副議長もほとんど責任放棄状態です。検討会議の委員長であったのにもかかわらず、特別委員会の成り行きを静観している状態でした。どうも新城市議会において、リーダーと言われる位置に就くためには、議会改革の志は、邪魔なようですね。

 議会改革を進めることは、議員の質のばらつきを考えれば至難の業ではあります。市民の力がどうしても必要です。議会改革が進んでいる議会には、志を持ったリーダーがいます。残念ながら、新城市議会にはそれだけのリーダーがいないということです。検討会議で、全国の先進議会の取組を学び、江藤先生からも十分な評価を得た見直し案が宙に浮きそうです。次の議会に先送りするとお茶を濁すことで、議会改革も宙に浮きます。なぜ、責任を持って次の議会に渡すことにこだわらないのかと、非常に残念です。

 「これ以上忙しくなることはかなわん(何が忙しいのでしょうか?この程度の活動で忙しいなんて言えば、給料泥棒と言われると思います)」という議員に流されました。何のために議員が存在しているのか理解できない議員を誕生させては、市民の不幸です。次の市議選は、議会改革の流れを理解できる議員を選んで欲しいと切に願います。

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2017年06月28日

議会基本条例の見直しの現状

6/27江藤先生から講義を受けました

 議会基本条例の見直しは、議会改革検討会議から議会改革特別委員会に議論の場を移し、第5回を終えました。第5回特別委員会は、6月27日(火)に開催され、山梨学院大学法学部教授の江藤教授から、これまで議論を重ねてきた議会基本条例(案)に対しての助言を含めた、講義を受けました。

 現在の見直し案は、心配されていた大幅見直し(元に戻るのではないかとの心配をしています)もなく、検討会議案の形を残しています。現在の見直し案での評価を頂きました。講義、質疑で2時間余でした。見直し案に関わる部分を以下まとめます。

 新城市全体としては、自治体改革(まちづくり集会、若者議会など)が進んでいるのに、新城市議会が何をやっているのかわからない。議会の発信力が弱い。自治体改革は、議会が頑張らないと進まない。元知事の片山、北川さんなどが、議会の後押しをしてくれている。

 新城市議会の基本条例案を読んだ。最先端の事例が盛り込まれている。豊富な材料を基礎に、よく検討したことがわかる。敬意を表する。

 従来の基本条例は、住民に開かれた議会を住民とともに進めていくという流れだったが、次は住民福祉向上のためにどうすればいいのかが問われる。この手法が基本条例案に組み込まれている。首長と議会の関係では、議員間の討議の上で市長との競争を行うという緊張関係がポイント。激しい対立でもなく、癒着でもない関係は、意識的に取り組まなければならない。

 市長との競争(機関競争主義、善政競争)の位置づけは、住民の声をどの様に議会の政策サイクルにのせるかが重要となる。最初に制定された栗山町議会の基本条例では、議会報告会しか住民の声を聴く機会がなかった。

 住民の声を聴き、その声を政策サイクルにのせるために重要なことが、議員間の自由討議である。「議員間の自由討議をどの様に進めるのか?」とよく聞かれるが、小学校でも当たり前のことだが、「テーマ」を明確にすれば良い。

 住民との対話とともに、地域自治区、若者議会などとの自治活動組織との連携も重要。ポイントはいろいろあるが、常に議会基本条例の到達点において何が足りないかを意識すべきである。何点かポイントを示す。

 議会として政策サイクルをどの様に回すのか。行政はPDCAサイクルを回しているが、議会は年4回の定例議会でプツン、プツンと切られている。閉会中の活動を保障することができれば通年議会でなくても可能だが、通年議会は政策サイクルを回すための仕組みである。通任期(4年の任期を視野に入れた活動)も議論になっている。

 一般質問がその場だけになっていないか。議会が終わった時、反省会をしているか。質問が終わればそれ以後は何の追跡もしていないことが多い。青森県佐井村では、一年前の質問の実施状況の追跡質問を、通告なしで質問を可能としている。山梨町では、質問後の追跡調査結果を議会だよりに載せている。一般質問の重要な部分は、政策サイクルに活かしていくべきである。

 議会が議決した条例の検証はしているか。議決後の検証を実行させるために、時限立法にすることも考えられる。

 基本条例案に組み込まれている「政策会議」の目的は。長野県飯綱町では、政策サポーター制度を作り、公募市民と議員が、政策テーマ(例えば、人口減対策)を決め、最終的には政策にまとめている。この取り組みにより、住民の町政参加意識が高まり、議員を目指すという方向も出ている。

 基本条例案に組み込まれている会派と政策グループの関係は。会派は、議員定数によって必要性もあるが、新城市議会18人は微妙。会派は幽霊とも言われている。選挙の時名乗らずにいつの間にか存在している。以前は市長与党と名乗っていることもあったが、市長と議会が一体となった。会派という仲良しクラブが必要なのか?

 自治基本条例、議会基本条例が文化となっているか。議員への立候補者の視点に①総合計画の評価、②自治基本条例・議会基本条例の評価、が必要。そのような文化を作るべきである。滝沢市議会では、選挙前に議会の到達点を明らかにするためにシンポジウムを行っている。立候補予定者にも伝えている。

 議会基本条例に魂がはいっているか。最初に作った栗山町議会も三重県議会も、首長からも住民からも馬鹿にされていた状況に対しての怒りがあった。今までの議会を変えたい人が魂を入れなければまともな議会改革はできない。普通であれば変えたくないものだ。先進議会の取組で、良いものは使えば良い。借り物を使っても、レベルを下げてはいけない。やりたくない人がいるものだ。全員合意が良いが?

 最後に、①新しい方向性を見据えた案だとわかるが、これまでの条例の総括を念頭に、②委員会計画と議会全体計画の関係を明確に、③住民が改正にどの様に関わってもらえるか、をポイントにまとめて欲しい。

 議会基本条例案は、概ね全国の先進議会が進めている議会改革の流れに沿っていると判断できました。「議会基本条例に魂が入っているか」という言葉が印象に残りました。議員が本気で議論するためには、市民の後押しも必要です。骨抜きにならないように、今後の議会改革特別委員会の動きを意識して頂ければ幸いです。

 次の特別委員会は、7/3(月)午前9時からです。

posted by 地産池消 at 07:53| 愛知 ☔| Comment(0) | 議会改革検討会議 | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

議会改革検討会議が終了しました

 6/8(木)、議会改革検討会議が、議長への答申を行い終了しました。1月27日から始まり6/7までの4ヵ月余、新城市議会基本条例の見直しを行いました。お時間ありましたら、議会基本条例見直し案をご参照ください。添付してあります。

 元の基本条例の姿が大きく変わりました。当然の結果です。新城市議会が制定してから、6年近くも過ぎています。この間に、全国的に議会改革は大きく進んでいたのです。新城市議会議員の多くは、浦島太郎状態だったのです。検討会議委員で、先進議会の活動を確認することから、見直しがスタートしました。いかに、新城市議会が議会改革の歩みを止めていたかが認識できると考えていましたが、多くの議員には、馬の耳に念仏状態だったように思います。

 下江議長たち(お仲間で考えたのではないかと思います)の思惑が大きく外れたということかもしれません。第1回検討会議の資料に、「会議の役割及び検討期間(案)」の項で、「議会改革検討会議は、検討した結果を平成29年5月末までに議長に報告し、議長は同報告を議会運営委員会に諮問する。条例等の改正が必要な場合は、6月議会の議決を目指す」と示してありました。

 この時は、純粋に議会改革を本気でするのであれば、とても5月末までにはできないと考え、副委員長として修正を提案し、9月議会での議決となりました。全国の先進議会の議会改革の状況も知らないまま、新城市議会基本条例の見直しに入っても意味がないと考えての提案でした。自分たちだけの経験だけで、まともな議会改革などできるはずもありません。

 僕が副委員長になったおかげで、「議会基本条例の見直しは必要ない。政治倫理条例を部分的に変えるだけで良かった」(村田議員)と考えていた皆様(誰たちでしょうかね?)の方向が、大きく変わってしまったということだったと思います。それでも、進み始めてしまった流れを止めることもできず、基本条例の大幅見直しまで行きついてしまいました。しかし、市民にとっては良いことだったと考えています。

 ここからが反撃となるのでしょうか。6/8(木)の本会議で、議会改革特別委員会(委員は、議長を除く16人です)が設置されました。委員長は、無記名投票(有効投票15票、長田議員は身内の不幸で欠席)の結果、9票を獲得した丸山議員(他は中西議員2票、白井2票、鈴木達雄議員1票、菊池議員1票)。副委員長は、同様に8票を獲得した鈴木眞澄議員(白井4票、中西・菊池・滝川議員各1票)。丸山、鈴木眞澄議員はともに、検討会議の委員でした。

 予定通りに選出されたということでしょうか。いきなりの選挙で、選出された二人に票がまとまることに違和感を持った議員は、僕だけではないでしょう。投じられた議員名に、「新城同志会」のメンバーの名前が一人も出ていないのです。「新城同志会」はまとまって当選議員を選んだのでしょう。

 議会改革に熱心と思えない議員たちがまとまったように思います。早速集められた議会改革特別委員会での議長のあいさつに、反撃の「のろし」がちりばめられていたように思いました(僕の被害者意識でしょうか?)。僕の思い違いであることを祈っていますが、「検討会議での何ヵ月もの検討お疲れ様。先進議会の議会改革まで幅広く学ばれたことを評価する。しかし、それぞれの議会でできることは違う。特別委員会での見直しは、新城市議会の到達点の中で、無理のない見直しを確実に進めて欲しい」とのようなあいさつでした。

 議会改革特別委員会が、最終案をまとめます。正副委員長の選ばれた背景が推測通りであれば、検討会議案は、今後の参考程度になる可能性があります。「こんな見直しもやったね」で終わってしまわないように、「ここまで時間をかけて真剣に議論を重ねてきた。検討会議に加わらなかった議員にも傍聴をお願いし、傍聴席からの意見も可能として、極力、情報も提供してきた。この場になって、傍聴もしなかった議員が、これがわからない、こんな条文はいらない、などと言うべきでない。自らどの様な議論が行われたかを理解して参加して欲しい。6年間も見直しをしてこなかったのだ。市民福祉向上を最優先に、覚悟をして参加すべき」と、議員の甘えを許さない主旨で、きつく意見を述べさせてもらいました。

 何にしても、これまでの様な副委員長としての権限はありませんので、外野席から騒ぐだけになるかもしれません。検討会議案がどの様に変わっていくか、市民のみなさんに見届けて欲しいと思います。役に立たない議員が、議会改革特別委員会で、あぶりだされるでしょう。そんな議員は、半年後の選挙で選ばないことです。特別委員会最終案がどの様に変わるか、以下の検討会議案を手元に置いておいてください。


新城市議会基本条例見直し案最終成案.pdf

新城市議会基本条例見直し案Ver4.pdf
posted by 地産池消 at 22:41| 愛知 ☀| Comment(4) | 議会改革検討会議 | 更新情報をチェックする

議会改革検討会議No21が終わりました

 6/7(水)、議会改革検討会議No21が開催されました。委員は長田議員が欠席。委員外議員の傍聴は下江、打桐議員でした。

 今会議で、2回目の見直しを受け3回目の条文見直しが終わりました。今会議の見直しを受けて、会議終了後、修正を行いました。修正をもって議会改革検討会議の案(以下、検討会議案)とすることになりました。2/8(木)の6月議会本会議にて、議会改革特別委員会(以下、特別委員会)が設置されます。検討会議案を特別委員会に引き継ぎます。

 検討会議案には、様々な提案が盛り込まれ、見直し前の基本条例とは大きく変わっていますが、なぜ変えたのかを理解しようとしない議員が多いので、どうでもいいことにこだわり、肝心な目的を理解した上での議論になりません。3回にわたり、議会基本条例の条文の見直しを行いましたが、本当に疲れました。

 多くの議員は、「今の議会で問題はない」と考えています。自ら新城市議会の客観的な立ち位置を理解しようとしていません。そのため、検討会議の最初から、全国各地の先進議会の実践事例を数か月にわたり学習しました。議員としての誠実な姿勢があれば、新城市議会の議会改革の到達点の低さが見えてきたはずです。

 今回で21回が行われましたが、この間、どれだけの議員が自ら他議会の実践事例、研究者の書籍などを求めたかをみるだけで、議論の質は決まります。自らの経験だけに頼り、「議会改革はやっている。今で十分」と主張する議員との議論のむなしさ。まるで、脱水症状手前の高齢者に「今、水を飲まないと危ない」と説得しているようにさえ思えていました。

 今会議を傍聴していた下江議長の発言を聞いてあきれて、思わず声が荒くなりました。「じっくり現状を踏まえ一歩ずつ確実に進めていけばよい。新城市議会は、一つ一つ改革を進めている」の認識では、変わりようがありません。目指すところも示せず、「一歩ずつ」では、どこに向かうのかさえ見えてきません。議長というリーダーの呑気さが、今の議会の到達点を示しています。

 僕は、心配しています。議会には継続性が保障されていません。議員が替わってしまうのです。議員が替われば、議会活動の質は当然、補償されないのです。どうしたら良いかと全国の議会は考えました。自分たちのまちの将来に危機感をもった議会が、自ら動き出しました。そして、議会の質を保障するために、築いた到達点は後退させないと誓い、議会基本条例に、議会・議員の責任を明記し、具体的な行動を示しました。

 今回の基本条例の見直しは、新城市議会議員のやるべきことを明記しなければならないと覚悟を決めて進めました。抵抗が出てきた時には、「議会改革は遊びではない。市民福祉向上のためにやらなければならない」「やりたい、やりたくないではない。やらなければならないことをやるだけ」「中学生みたいな議論はやるな」「先進議会の実践事例を学んだことを無駄にするな」「反対するなら根拠を示せ」等、激しく叱責もしながらの議論も度々ありました。

 なんとか、最初に提案した案から大幅には後退せず終了となりました。それでも、今後の議会活動の要となるだろう「通年議会」は保留でした。「議員の多数が理解できたら」などの意見が不安です。わざわざ、自分の仕事は増やしたくないのです。「可児市では通年議会でないが、議会改革は進んでいる」と、通年議会は時期尚早という議員もいますが、危うい議論です。可児市には、議会改革を強烈に引っ張るリーダーがいます。全国的に注目を浴び、講演にも引っ張り出されています。

 リーダー次第で議会は劇的に変わります。組織とはそんなものです。しかし、リーダー次第の組織では継続性は保障されません。だから、基本条例で議会のやるべきことを明記し、議員に義務を負わせるのです。その中で、議員の意識も変わり、議会の質も維持されます。まさか、堂々と基本条例違反を繰り返す議会は生まれないと信じます。市民福祉向上のために、議員が行うべきことを、具体的に明記しました。

 市民との対話のチャンネル「議会報告会」「市民集会」「政策会議」「市民懇談会」「市民モニター」などを明記しました。議会活動も明記しました。毎年の議会白書で、議会活動の検証・評価を行い、公開することにしました。これまで、「委員会中心の活動」と言ってはいましたが、実態は議員まかせの成り行き任せ。これではまともな活動になるわけありません。

 委員会(3常任委員会、議会運営委員会、広報広聴委員会、議会改革推進委員会)毎に、計画を作成し、その計画に基づいた活動を行い、年度毎に活動結果を検証・評価を行い、その報告を議会白書としてまとめ公開することを義務づけました。普通に考えれば、組織であれば当たり前のことなのですが、これまでは、議員の良心まかせでした。

 議会審議方法も明記しました。これまで、議案の審査は、質問通告が主でまともな議論もないまま、賛成・反対で終わっていました。これでは、市長提案が議会を素通りするだけになりますので、審査に3常任委員会を加えました。

 3常任委員会の所管議案については、本会議(予算決算においては予算決算委員会)に入る前に、所管委員会が十分な議論を行う仕組みを作りました。この仕組みであれば、「これは何ですか?」というお伺い質問はなくなり、政策議論になるはずです。そのためには、委員会活動が機動的にならなければなりません。いつも議会が開いている「通年議会」が必要です。

 議会の議決が必要な政策も拡大していく方向も確認しました。これまで、部課では様々な計画が作成されていますが、多くは議会に事後報告でした。議会の議決を経ず、実行計画が進められていましたので、議員の認識も高まりませんでした。議会がなくても、業務は支障なく(問題を抱えている政策もありますが)進んでいます。これでは、議会不要論が出ても当たり前です。

 議会が、市政にもっと深く関わらなければ、市長の政策も深まりません。政策は、議会が関わるべきです。しかし、議会が関わろうとすると、年4回の定例会では、計画が作成されても、タイムリーな議決ができません。3ヵ月間議決待ちの計画も出てきてしまいます。通年議会が、議会の関与を広げます。

 後ろ向きの議論で、精神的に疲れましたが、前進はしています。問題は、特別委員会に移ります。また、一から参加するやっかいな議員たちが加わります。「今の議会で何が悪い」「こんな仕組みはいらん」「十分考えてからでないとだめだ」等のこれまでの主張の繰り返しが予想されます。どこまで踏ん張れるか、自分が心配です。仲良しクラブの議論はお断りしたいものです。不安は多いですが、これまで同様、理想を語り、自分の主張はするつもりです。特別委員会の委員長がどうなるか、大きな問題です。

 6/8(木)の6月議会本会議初日に、議会改革特別委員会が設置されます。


posted by 地産池消 at 07:33| 愛知 ☔| Comment(0) | 議会改革検討会議 | 更新情報をチェックする